2014/04/08
らーめん こんどる屋@西新宿 「塩こんどる」

春の嵐が過ぎ去って、快晴&桜満開の月曜日。新宿方面の仕事を済ませ、「笑っていいとも最終回」のため東口に詰めかけたギャラリーを押し分けて、西新宿の「こんどる屋」へ。場所は以前「炎のつけ麺」があった場所で、「凪 煮干王」の2階。

2月オープンのこのお店、高校までボクシングをやっていた宇都宮出身のご主人が、凪グループから開店を任されるにあたって「何かパンチを」と悩み抜き、地元栃木の「ヤシオマス」(写真は後掲)を使ったスープにたどり着いたのだとか。メニューは今のところ「塩」「醤油」の2系統、まずは、スープがダイレクトに味わえそうな「塩こんどる」(750円)で。

では、スープを一口……いやぁ、コイツは斬新。これまでも、いわゆる「鮮魚系」と呼ばれるスープはいくつかありましたが、多くはアラやシャケなど「脂」で派手な風味を押し出してくるもの。しかし、コイツは「鮮魚系」独特の「不飽和脂肪酸」感を主題に据えながらも「脂」感が希薄で、そのくせアユなど淡水魚独特のまろみのある旨味が強く感じられるという……塩ダレの塩梅も絶妙で、マスの旨味を最大限に増幅しています。

麺は自家製で、断面が平打ち形状の細縮れ。白く透き通るような多加水麺ですが、熟成させてフックラとした甘みを引き出しており、どこか「ご飯」に通じるような味わい。縮れがシッカリとスープを持ち上げ、ピロピロとススリ上げればマスの風味がファ~~ッと口腔に広がって……いや、これは美味い。

具材は、チャーシュー、メンマ、青菜に海苔、そして「凪」系特有のザク切りのネギ。チャーシューは低温調理で味付けも控えめ、ナチュラルな肉の風味が、ナチュラル系のスープによく合います。

そして特筆はこのメンマで、醤油味・酸味に加え旨味まで伝わってくる、まるで「漬物」のような味わい。コイツが穏やかなテイストのスープ・麺にキリッとリズムを刻み込んで……いわば、アユ茶漬けをお新香でカッ込むような、そんな感触。コイツは箸が止まりません。

店舗情報は、こちら。
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