2014/04/13
宮崎らーめん 鶏三郎@錦糸町 「宮崎醤油ラーメン」

先日「大分佐伯ラーメン」をいただいて、博多や久留米とは全く違うスタイルに驚きました。九州とはいっても、ラーメンには大別して二つの「文化圏」があるといわれており、熊本ラーメンは博多・久留米の影響下にありますが、鹿児島のラーメンは別系譜、さて宮崎は……ということで興味が湧いて、「錦糸公園桜祭り」を横目に見ながら「鶏三郎」へ。

昨年9月に小岩にできた「鶏三郎」が、今年1月から錦糸町の居酒屋「和家」を昼間借りてランチ営業。お店は四ツ目通りから西に一本入った通りにあって、夜はアジアン&エスニック系のお店で賑やかな場所ですが、昼間はノンビリと人影もまばら。メニューは「鶏三郎ラーメン」(塩)、「宮崎醤油ラーメン」、「宮崎つけ麺」の3種類、あとは限定で「宮崎そーめん」を出しておられました。味噌が入るというつけ麺も気になりますが、思うところあって「宮崎醤油ラーメン」(700円)で。

席に着くと、なんと突出しでブリのお刺身が2きれ。鹿児島ではラーメンに突出し(主に漬物)が出るそうですが、そういうノリかしら……今が旬で活きも上々、プリプリの食感で脂もタンマリのっており、突出しとは思えぬクォリティ。丼も5分ほどで到着。

では、スープを一口……なんとも、優しく穏やかな味。ベースは、野菜と鶏を炊き出したスッキリ系の鶏白湯、カエシには宮崎醤油が使われているそうで、ホンノリとした甘みとコク、コイツに焦がしネギが香ばしさとコッテリ感を軽く添えるという構成ですが……どこか「家庭料理」的な落ち着きのある味で、さりげなく美味い。

麺は、多少細めの中太ストレート。かん水少な目で中加水の麺をしなやかにゆで上げてあり、ソフトな口あたりとスムーズなノド越し、もちろんモヤシと一緒に頬張る前提のセッティングであることは、言うまでもありません。味わいも派手さのない大人しいもの、落ち着いた味わいのスープと一緒に頬張ると、ますますシットリと心が落ち着くような、そんな雰囲気。

具材は、チャーシュー、モヤシと、万能ネギに焦がしネギ。バラ肉チャーシューは、脂身の多い部位を濃く味付けたもので肉汁タップリ、穏やかな雰囲気の麺・スープですので、いいアクセントになってます。

でも、やはり白眉はこのモヤシ&焦がしネギ。味薄めの麺・スープに対してモヤシがタップリ、インパクト重視ならタブー的なやり方ですが……実際には、野菜の優しい味わいが基調のスープに対して、モヤシと揚げネギが透明感とアクセントの両極端な演出を同時に加えるという方法論で、意表を突かれましたがコイツが美味い。しなやかな麺とモヤシのシャッキリ感も、ベストマッチといえましょう。

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