2014/04/17
麺や庄の gotsubo@新宿御苑前 「らーめん」(スープ・リニューアル)

週末の花見酒がきいたのか、体調最悪の月曜日。蕎麦屋のアッサリ系ラーメンでもいただこうと新宿御苑・某店を訪ねましたが……営業時間を間違え、開店はまだ先。とりあえず、近くの「gotsubo」に避難することにしました。

目にも鮮やかな「ベジつけ麺」で有名なこのお店、私も「麺や庄の」の創作系は嫌いじゃないのですが、ここは見た目あまりにも「芸術的」っぽくやや苦手で、開店(昨年2月)以来ちょっと腰が引けておりました。店外の展示が醸すスタイルも、新橋オヤジには苦手系。

ところが、3月からスープをリニューアル、鶏白湯ベースで「海老・トマト」と「浅蜊・生姜」の2種をラインナップとか。いずれもラヲタのストライクゾーンに近く、俄然興味が湧いてきました。この店では「つけ麺」系を頼むのが常道とは百も承知ですが、体調のせいで「らーめん」(790円)が精一杯。ちなみに、「つけ麺」ならスープを選択できますが、「らーめん」は鶏・生姜のみの提供となります。ま、そちら狙いでしたのでいいんですが。

では、スープを一口……おぉ、五臓六腑にシミわたりますなぁ。クリーミィで優しい味わいの鶏白湯に生姜という取り合わせ、さりげない生姜のきかせ方で、強いて言えば……甘酒に生姜をピリッときかせて、アッサリ飲みやすくする「日本の知恵」がありますが、まさにその応用といったアプローチ。「浅蜊」はストレートには伝わってきませんが、塩加減も鶏白湯のマイルド感を盛り立てるような優しいタッチで、まさに「生姜甘酒」のように二日酔いの胃袋にしみわたります。

麺は、つけ麺と共通らしい太麺ストレート。シッカリとコシを感じさせる麺ですが、口あたり・歯応えは意外にソフト、噛み込んだ麺の舌触りも実に滑らかで、味も含め印象として「饂飩」に近い。この麺に粘性のあるスープがビッシリとまとわりついて、素朴な甘みを優しい鶏白湯でソッと包み、生姜でクイッと引き締めるような、そんなバランス。

具材は、チャーシュー、メンマ、水菜・紫キャベツ等野菜類が少量と、薬味の白髪ネギ。バラ肉・チャーシューは厚切りの大判が2枚、中は肉の旨味を活かしながら、表面はキッチリ濃く味付けるというメリハリのきいた一品。つけ麺ではバーナーで炙って供されますが、ラーメンは炙りなし、でも優しいニュアンスで統一された丼ですので、この方がよいと思われ。メンマもキッチリ穂先使用、野菜・薬味類のバランスも見事で、このあたりはさすが「麺や庄の」。

店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking