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銀座 鴨そば 九代目 けいすけ@東銀座・銀座 「芳醇 鴨そば」

けいすけ@東銀座・20140826・東銀座
 東銀座に「九代目 けいすけ」がオープンしたとか。銀座という街は不思議なところ、花を飾った新店がオープンしても、ヒヤカシで入る客はほとんどなく、口コミやメディアで評判が流れると、今度は廃れることのない行列店になってしまいます。つまり、私のような行列嫌いが入れるのも、オープンしてごくわずかの期間ということで、「けいすけ」系とは相性イマイチなんですが、とりあえず訪店。
けいすけ@東銀座・20140826・店舗
けいすけ@東銀座・20140826・券売機
 メニューは「芳醇 鴨そば」「鴨白湯そば」「鰹重ね鴨つけそば」の3系統、銀座だからということか、かなり強気のプライシングですが、「丸鴨使用」とのことで原価もかかっているのでしょう。とりあえず、筆頭ボタンの「芳醇 鴨そば」(900円)を、ポチッとな。「九条ねぎ」(200円)あたりをつけたかったのですが、1,000円超えとなると、チョイと気が引けますな……
けいすけ@東銀座・20140826・鴨そば
けいすけ@東銀座・20140826・スープ
 まずは、スープを一口……おおぉ、たしかに「芳醇」。丸鴨のみを使ったというこのベース、旨味がタップリ抽出されて、鴨特有の風味が全体をフックラと包み込むような豊かな味わいで、コクも十分。カエシも有機丸大豆を二段仕込みしたという自慢の逸品だそうですが、多少甘めに調味して蕎麦のカエシに似せてあり、敢えて「鴨南蛮」的な雰囲気を漂わせます。もちろん、魚介を排した丸鴨スープゆえ「鴨南蛮」とは別物で、こうした「遊び心」がいかにも「けいすけ」。
けいすけ@東銀座・20140826・麺
 麺は自家製で、平打ち中太ストレート。麺肌の粒々が全粒粉使用を物語りますが、実際甘みも独特の力強さで、平打ちゆえ丸鴨スープがドップリ持ち上がっても、ちゃんと自己主張しながらバランスします。加水率高めで高温の鴨油にもダレず、何とも潔いノド越し。
けいすけ@東銀座・20140826・チャーシュー
 具材は、「半熟鴨チャーシュー」にメンマ、ホウレン草・ナルトに、薬味のネギ二種が別添えでサーブ。なんといっても「半熟鴨チャーシュー」が印象的で、低温調理でジューシーに仕上がっている割には、鴨肉独特のイヤラシサが全くなく、風味を程よく楽しめます。先日ラム肉を使う店でも低温調理の威力を思い知りましたが、コイツもまたまた新発見。けいすけ@東銀座・20140826・ネギ

 さらに感動的なのは、この九条ネギの相性で、鴨の臭みを消しつつ力強くネギ独特の風味が絡みついて、最後にそこはかとなくホノ甘さを感じさせるこの相性は……まさに、「カモネギ」と言えましょう。

けいすけ@東銀座・20140826・卓上 「けいすけ」系といえば、「肉」とか「鶏」とか「蟹味噌」とか、特定の食材でシンボライズしながら派手に演出するあまり、ラーメン単体としての「まとまり」がイマイチなのが、個人的に不満でした。その不満を跡形もなく一掃してくれるほど、「シンボライズ」と「バランス」が見事に両立した、(失礼ながら)「けいすけ」系らしからぬ一品。そういえば、「けいすけ」系店舗では定番の、武田さんキャラのチャラいイラストも姿を消して、内装・外装も徹底して硬派。どういう風の吹き回しか知りませんが、思いっ切り「本気」を感じさせてくれた、一杯でした。

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豚骨発祥 久留米ラーメン くるめや@内幸町・虎ノ門 「ラーメン」

くるめや@内幸町・20140824・交差点
 体感的には、今年最も暑く感じた一日。ヒートアイランドと化した新橋界隈は、夜になっても真昼の暑さ、ウォーキングも無理っぽく、コイツは麺量の少ない豚骨でもサクッと引っかけて、トットと帰るに限りますな……西新橋に立ち食いの新店ができたというのでそちらへ。お店は、この内幸町交差点から徒歩3~4分ほど。
くるめや@内幸町・20140824・店舗
くるめや@内幸町・20140824・口上
 「くるめや」は一昨日(18日)オープンしたばかり、しかも人通りが多い場所にありますが、やはり酷暑のせいで客入りはイマイチ。いわゆる「呼び戻し」という方法でスープを取っているとか、都心で「久留米」で「呼び戻し」というと、麻布十番「福ヤ」と同じアプローチ。くるめや@内幸町・20140824・券売機

 豚骨屋ですので、メニューは基本的に「ラーメン」のみ。ただ、替玉がなく「並・中・大」を選ぶのが久留米っぽいのと、「にんにく・味濃いめ」が指定できるのが面白い……ま、とりあえず「ラーメン 並」(680円)を、すべてフツーでお願いしました。
くるめや@内幸町・20140824・ラーメン
くるめや@内幸町・20140824・スープ
 乳化しきらない脂が薄っすら浮く、「呼び戻し」特有のスープ表面。まずは、スープを一口……うん、「久留米」的な豚骨臭はありませんが、真面目な味わい。口あたりはソフトですが、舌をズンッと押すような豚骨のコク、髄もしっかり溶け出して、脂とともにホノ甘い風味を伝えてきます。やはり、「量産型」のシャバ系豚骨とは一味違いますなぁ……ただし、ケミカルがちょっと効きすぎで、旨味のバランスが崩れている上に、後味もイマイチ。
くるめや@内幸町・20140824・麺
 麺は中太ストレートで、いわゆる博多麺よりやや太めで、本場・久留米と同様の太さ(22番程度)。加水率低めゆえ、ホクホクとした甘みがダイレクトに伝わってきて、スープの力強さに負けていません。豚骨にしては麺量がやや多く、女性なら並でも十分かな。
くるめや@内幸町・20140824・チャーシュー 具材は、チャーシュー、海苔・ネギ、そしてフライドガーリックがパラリ。チャーシューは肩ロースの薄切りで、デフォでも十分な量が入っています。薄切りゆえ麺に絡めやすく、シッカリした味付けゆえスープ・麺にもハキハキ自己主張、この3者のバランスは実に見事でハイレベル。終盤、卓上の紅ショウガを加えてみましたが、スープがシッカリしているため、実に巧みに噛み合います。

くるめや@内幸町・20140824・卓上 メニュー構成からスープ・麺・具材と、キッチリと本場「久留米」のスタイルで作られた、真面目な一杯。「久留米」というと「濃厚」と記号化され、「濃厚」というと東京人は関西のドロドロ・コレデモカ系を連想してしまいがちですが……実際には、久留米は濃さの幅が広いのが特徴なのだとか。ま、あとはケミカルに対する好みの問題ですが……ナトリウムがタップリでビシッと汗が止まるこの感じ、意外に「夏向きの一杯」なのかもしれません。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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