2014/08/17
横浜家系ラーメン 黒潮家@門前仲町 「味噌ラーメン」

台風一過、またぞろ暑さがブリ返し、またぞろ「濃い」一杯が欲しくなる今日この頃ですが、お盆休みということもあり、食べ歩きには思案が必要……ふと思いついて、門前仲町「黒潮家」を再訪。

先日訪れた際、カウンター前のこの掲示が気になっていました。曰く「当店の味噌豚骨はスープが強く、通常の唐辛子では全く辛味を感じない(後略)」とか、よほどの自信作と見ました。さっそく券売機で、「味噌ラーメン」(700円)を、ポチッとな。ちなみに味噌のお値段は、醤油・塩と同額という良心設定。

では、スープを一口……なるほど、自慢するだけのことは大アリ。ベースは、シッカリ炊き出した豚骨で太めのコク。コイツにからむ味噌ダレは完全なオリジナルのようで、赤味噌的なタフな味わいを前面に出しながら、麹の風味が強くきいて、白味噌的な甘みやたおやかさも感じさせるバランス。よくある「イイ加減」系の味噌豚骨は、豚骨の脂分を計算に入れず既製品の味噌ダレを加えてラード(脂分)過剰となるためすぐ分かりますが……脂量をキッチリ見極めながら、濃厚な味噌を訴えかけるバランスどりが見事で、かなり考え抜かれたスープです。

麺はいわゆる家系麺で、やや太めの中太ストレート。前回同様、「普通」指定にしてはやや固めのゆで加減で、硬派なコシがナカナカですな。固めの麺が咀嚼を誘い、甘みを十分引き出した上で濃厚な味噌と絡んでくる、この「口福」感……方法論としては「ど・みそ」なんかに近いモノを感じますが、味噌専門店とも十分張り合えるクォリティ。

具材は、チャーシュー、ホウレン草、ネギにウズラ、そして家系お約束の海苔三枚。前回訪れた際は、家系にしては珍しくメンマがついていましたが、消費税対応で抜いたとの卓上表示。しかしチャーシューは、味・食感は月並みながら厚切りでボリュームたっぷり。ネギも厚切りで、濃いスープに負けず、薬味の役割をキッチリ果たしてくれます。

終盤、例によってニンニクと、ポップの指示に逆らって通常の豆板醤を投入。しかし、やはりポップに書いてある通りで、豚骨と味噌によりガッチリ組まれたスクラムに対して、ニンニクの効果も部分的で、辛味もどこか遠くで響いている感じ。こいつはやはり「通常より3倍以上辛い」という、卓上「信州善光寺八幡屋礒五郎BIRDEYE」を試してみるべきだったかも。

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