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ORAGA@新橋 「ホタテの69」

ORAGA@新橋・20140930・交差点
 ちょいと大きな仕事がひと段落、自分へのご褒美に、夜は御成門の某新店をのぞいてみますが……昼営業は次週からとか。新橋へ引き上げる途中、土曜昼に大行列で断念した「ORAGA」をダメモトでのぞいてみると、先客2名のみと大ラッキー。場所は、マッカーサー道路開通で大交差点となった新橋五丁目から徒歩2分程度、看板やノボリはありませんので、行かれる方は事前の住所確認をお忘れなく。
ORAGA@新橋・20140930・店舗
ORAGA@新橋・20140930・券売機
 以前はもっと新橋駅よりにあったこのお店、その後五反田に移転した後、今月再び新橋に舞い戻って来られました。メニューは以前と同様の「らーめん」「つけ麺」に、五反田移転後に開発されたという「ホタテの69」系。つけ麺もありますが、今日はラーメン系から「ホタテの69 味玉」(830円)を、ポチッとな。R&Bが流れる店内、間接照明を使った、ちょっとアメリカンな内装です。
ORAGA@新橋・20140930・ホタテ69
ORAGA@新橋・20140930・スープ
 では、スープを一口……コイツはまた、「深み」のある味わいですなぁ。柔らかなコクの白湯と、ホタテの甘味と旨味が深く融け合うこのスープ、鼻腔を満たすホタテの香りに、あとからソッと柚子の香りが追いつくという……味・香りの両面で、非常に凝った仕掛けになってます。かつての「質実剛健」的な印象は影を潜め、ポップでミルキーなタッチのスープに仕上がっており、それでいてコク・旨味の「深さ」は尋常ではありません。
ORAGA@新橋・20140930・麺
 麺は、カネジン食品製の中太弱縮れ。やや平打ちの断面形状に加え、手打ちのような微妙なウェーブがかかっているため、多加水でツルリとした麺肌なのに、スープ持ち上げは必要十分。コシや弾力も手打ち麺の感触に近く、甘みスッキリでノド越しスムーズ。スープがポップなタッチですので、この程度スッキリした味わいの麺でも、負けることなくシッカリとバランスしております。
ORAGA@新橋・20140930・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔・味玉に、白く浮くのはタマネギではなく「刻み大根」なんだとか。チャーシューはバラ肉をシッカリ味付て、炙りで香ばしさを絶妙に加えたもので、その仕上がりは最近食した中でもトップクラス。メンマは昔と同じシャクシャク・タイプで、ようやく「ORAGAが帰ってきた」という実感がわいてきます。ORAGA@新橋・20140930・味玉

 そして、味玉もご覧の仕上がり。「刻み大根」はナイスアイディア、タマネギのような甘味・辛味の不安定さもなく、歯応えも軽くて違和感皆無……ホタテで甘みが十分出ていますので、これにタマネギの甘みが重なると、結構うるさかったかも。

ORAGA@新橋・20140930・卓上 新橋にあった頃より、ヒト皮もフタ皮もむけたような洒落た味わい、それでいて、新橋にあった頃と同じ完成度の高さ、さすが「ORAGA」という一杯ですな。もっとも、以前新橋で食べた時は、タマネギの合わせ方が結構ラディカルで、ほんの少し「未完成」的な面もありましたが……全くスキのない「完成」域に達した、6年間の「進化」。調味料を全く置かないカウンターにも、その「自信」をヒシヒシと感じ取ることができました。

 店舗情報は、こちら

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自家製麺 MENSHO TOKYO@後楽園・春日 「ラム煮干中華そば」

MENSYO@後楽園・20140928・後楽園
 このお店には開店直後にお邪魔しましたが、お目当ての「ラム煮干」は準備中。しかし、その時食べた「ラム豚骨」は衝撃の美味さで、思わず再訪。お店は後楽園駅からも春日駅からもほぼ等距離ですが、後楽園駅(写真)の方が若干近いかも。
MENSYO@後楽園・20140928・店舗
MENSYO@後楽園・20140928・券売機
 提供開始となった「ラム煮干」は、昼夜10杯の限定だそうですが、20時前でもなんとかありつくことができました。さっそく「ラム煮干中華そば」(750円)を、ポチッとな。「×」印がついていないことがうれしくて、券売機の写真が部分クローズアップになってしまいましたが、上段の大型ボタンは「つけめん」系です。
MENSYO@後楽園・20140928・ラム煮干
MENSYO@後楽園・20140928・スープ
 では、スープを一口……ホッホ~~ッ、コイツはアンビリーバブル。「ラム豚骨」は、クセの強いラムの風味をミルキーな豚骨で包み込んでいましたが、「ラム煮干」ではなんと、煮干のエグミをわざと引き出し、クセの強い風味をラムの風味にガツンとぶつけて、双方打ち消し合わせています。煮干は片口を中心に、ヒラゴ・アゴの3種を使用、タレは富士の湧水で仕込む静岡の甘露醤油使用だそうで、程よい甘みが煮干風味に重厚感をプラスして、全体のコクに深みを与えています。
MENSYO@後楽園・20140928・麺
 麺はもちろん自家製で、かなり太めの中太ストレート。この店では「ラム豚骨」の細麺にはデュラム粉使用、つけめん用麺にはタピオカを使っているとか。どちらかといえば後者なのでしょうが、「タピオカ」感はさほどなく、シットリとした口当たりに、かなりコシを感じさせる食べ心地。ラムと煮干が激突するバトル・フィールドにあっても、シッカリと存在感を主張して、イイ感じで「見せ場」を作ってくれます。
MENSYO@後楽園・20140928・チャーシュー
 具材は、チャーシュー2種に穂先メンマ、薬味は三つ葉・刻みタマネギ・万能ネギで、仕上げに柚子がパラリ。チャーシューはどう見ても豚バラですが、スープがしみ込み噛むほどにラムの風味が漂って、なんだか不思議。MENSYO@後楽園・20140928・具材

 いつもは「アクセント」役の薬味さん達ですが、スープの「もみ合い」があまりに激しく、今日はなんとなく「仲裁」担当といった役回り。しかし、タマネギのほのかな辛み、万能ネギのホロ苦さ、柚子のサッパリ感など、「煮干・ラム」とは違う世界からの「合いの手」が、実に効果的に決まっています。

MENSYO@後楽園・20140928・シャンデリア まさに、「毒を以て毒を制す」(?)的な、類例をみない斬新な組み立ての味造り。「ラム豚骨」がどこか牧歌的な「ラム入門編」なら、まさに「ラム免許皆伝編」ともいえるほどの「天上の闘い」。コイツは絶対一食の価値アリですな……天井でヒラヒラ舞う「煮干シャンデリア」を見上げながら、テレビで「すみれラムちゃん」CMを見た時のような激しい衝撃を、グッと噛みしめるオジさんなのでした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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