2015/01/05
麺屋 りゅう@錦糸町 「つけめん」

【まだ師走の頃の食べ歩き】
雨雲の「波状攻撃」で、降ったり止んだりの土曜日。丸ノ内に立ち寄るべく移動中、飛び込んできたのは「東京駅100周年記念Suica」で駅大混乱とのニュース。直ちに予定を変更し、錦糸町の新店でランチすることに。場所は、オリナスがある一角と、太平四丁目交差点を挟んでハス向かいの住宅地。このオリナス横のマンション、買いたかったんだけどなぁ……

12月オープンで、ご主人はあの「つけめんTETSU」出身とのこと。当然と言っていいのかメニューも「つけめん」一本で、並盛・大盛が同料金。とりあえず「つけめん 並盛」(800円)を、ポチッとな。お店はご夫婦で切り盛りされているようで、奥さんが丁寧に接客してくださいます。13時半入店で先客1名のみでしたが、次々と後客が続いてすぐ満員、このロケーションでこの客入りは結構凄い。

では、つけ汁を一口……コイツはなんとも、独創的。サラッとした粘度のこのスープ、魚介系がガツンときますが鮮魚を使っているとか。それにしては独特の臭みもなく、もちろん節系・煮干とも全く違う、不思議なインパクトを感じさせます。ベースの動物系もシッカリしたコク、さらに生姜がホンノリ効いて、全体がなんとも独特の風味に仕上がっています……いやぁ、初めてだなぁ、こんな味わい。

麺は、太麺ストレート。少し全粒粉が混じるのか、麺肌に浮くまばらな粒々、つけ麺用に加水率を上げプリプリの食感、長さもつけ麺用に短く調整されています。アッサリした味わいからもなんとなく……「TETSU」と同系列の麺か、同じ製麺工程のものでしょう。
コイツをつけ汁につけ、ズバァ~~ッ!といきますと……かなりクセのあるコク・風味のつけ汁が、麺のクリアな味の上で見事に「発色」し、さらに麺を噛むほどに広がる甘みが、全体をフンワリ包み込むようで、なんというか……缶に入った状態では、ちょっと変わった色合いに見えたペンキでも、真っ白なキャンパスに塗ると驚くほど見事に発色し、さらに照明をあてることで鮮やかさがグンと増すような、そんなイメージ。

具材は、チャーシュー、メンマ、ネギで、いずれもつけ汁に沈んでいます。肩ロース・チャーシューは、厚切りですが平凡な味付け、この独創的なつけ汁に何をどう合わせるべきか、まだ模索中といった印象です。

少しつけ汁が冷めてきたなと思っていたら、ベストなタイミングで「焼き石いかがですか」。さっそく投入すると、つけ汁の独特な香りが湯気とともにブワッと立ち上り、提供時よりもアツアツの状態に。コイツに麺をひたして食べれば、香り・味・温度のコンビネーションが一新されて、最後まで飽きさせません。カツオ出汁によるスープ割も、またグッド。

店舗情報は、こちら。
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