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中華そば 勝本@水道橋 「中華そば」

勝本@水道橋・20150326・三崎町
 無理スジな仕事に手をつける気がせず、結局また休日出社が確定してしまった金曜夜。三崎町を行き交う酔客の、週末を迎えた晴々とした笑顔が羨ましい……気を取り直して、今月オープンした新店「勝本」へ。
勝本@水道橋・20150326・店舗
勝本@水道橋・20150326・券売機
 3月オープンのこのお店、ネットでは「つじ田」インスパイヤだと聞き及んでおりますが、トッピングに「すだち」(150円)があるあたり、それっぽい。とりあえず「中華そば」(780円)をポチッとな。席に着くと、隣の客が一口食べては「美味い、美味い」を繰り返し、酔っているのか「美味い」連発が止まりません。厨房は4人で切り盛り、しかしまだオペレーションに難があるのか、15分ほど待たされて、さすがに「美味い」連発にもイラつき始めた頃、ようやく丼到着。
勝本@水道橋・20150326・中華そば
勝本@水道橋・20150326・スープ
 では、スープを一口……たしかに枠組みは「つじ田」のようですが、かなりバランスが異なりますな。最大の違いは豚骨の「ボリューム」感、脂分をタップリ乳化させながら、トロリとした粘度になるまで炊き込んであり、口腔にコッテリ感が広がります。この豚骨に対してカツオ主体の魚介系は控えめなタッチ、カエシも控えめで、豚骨の押し出しをソッと後押しする程度。敢えて味の輪郭線を引かないアプローチで、豚骨に自信があるのでしょう。
勝本@水道橋・20150326・麺
 麺は、浅草開化楼製の中太ストレート。プリッとした口当たりに、ビビッドなコシ、しかし噛み応えにどこかシットリした重さもあって、なかなか面白い仕上がりです。甘みもそれなりに強いのですが、スープの「ボリューム」感が圧倒的で、ちょっと負けてる感じがしますな……もう少し太い麺でもよかったかも。
勝本@水道橋・20150326・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、そして薬味のネギが少々。チャーシューは、イマドキ珍しい大判のバラロールで、厚みもシッカリ。表面と赤身で味のメリハリを付けながら、全体としてはやや薄味に仕上げてあり、濃厚なスープにバッチリ合います。
勝本@水道橋・20150326・黒七味
 後半は、卓上の黒七味でちょっと味編。豚骨主体のスープに対して、黒七味のシックな辛味・風味が実によく合い、この味のキワ立ち方は、本家「つじ田」よりも上手かも。味に輪郭線を引かないアプローチが、このあたりでようやく活きてきますな。

勝本@水道橋・20150326・卓上 麺を少し太くして、カエシを多少強めれば、魚介風味以外はほとんど「家系」になってしまいそうなほど、パワフルな一杯。飲み帰りにはちょっとキケンな一杯ですが……店を出ると、先ほどの隣客が歩道で煙草を吸いながら、エンドレスで「美味い、美味い」を呟いておられます……そんなに泥酔してそこまでお気に入りとは、コイツは飲み後のシメでもイケるのかしら、どなたか試してみてください。

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麺屋 ひろ八@八丁堀 「濃厚辛味噌鶏らーめん」

ひろ八@八丁堀・20150324・新大橋通り
 急に暖かくなってきて、今年に入って初めてコートを家においてきました。コートがないと、会社帰りのウォーキングもスピードアップ、新大橋通りを快調にトバして、八丁堀の新店「ひろ八」に立ち寄り。
ひろ八@八丁堀・20150324・店舗
ひろ八@八丁堀・20150324・メニュー
 あの新橋「武一」で修業したスタッフの方がオープンさせた、姉妹店。メニューは「武一」と似ていますが、セットメニューや「辛味噌」があるのが面白い。ただ、このメニュー写真のドギつい赤スープは、ちょっとビビりますなぁ……まぁ、卓上調味料で辛さはアトヅケで調節可能だし、とりあえず「濃厚辛味噌鶏らーめん」(850円)を「辛さひかえめ」で。
ひろ八@八丁堀・20150324・辛味噌
ひろ八@八丁堀・20150324・スープ
 では、スープを一口……おぉ、これは結構イケる。鶏を丸ごと長時間炊き込んだというベーススープは、以前食べた「武一」より、鶏の「濃密」感が一枚上手。これに絡む味噌ダレも、濃さの設定が絶妙で、ベースの「濃密」感を活かしながら、コクにタフな厚みを加えており、それでいて味としては濃すぎない。ま、辛味はさすがに控えめで、これなら普通の辛さでもよかったかも知れませんが……辛味がうるさくない分、重量感あふれるコクとメリハリを堪能できます。
ひろ八@八丁堀・20150324・麺
 麺は中細ストレート。甘みが強い点など、「武一」の麺に似ていますが、あちらが濃厚な鶏白湯にしなやかなゆで上がりの麺を合わせているのに対し、こちらはやや固めにゆで上げて、「超」濃厚なスープの中で、シャキッとした感じを際立たせています。これはこれで、アリなバランス。
ひろ八@八丁堀・20150324・つくね
 具材は、鶏チャーシューにつくね、キクラゲにキャベツ、そして薬味のネギと糸唐辛子。白眉はやはり「つくね」で、カリッとした表面とは裏腹に、中身は驚くほどジューシー。メリハリを効かせた濃いめの味付けですが、混ぜ込まれたタマネギの甘味と微妙にバランスして、非常に高度な出来栄えです。ひろ八@八丁堀・20150324・調味

 後半、卓上の豆板醤と「原了郭の黒七味」で、自分好みの辛さ・メリハリに。豆板醤は、特有の金属的な味を抑えながら、この分厚いスープに鋭くキレを加えるスグレモノ。黒七味も、特有なシックな風味が、スープに深い「彫り」を加えます。

ひろ八@八丁堀・20150324・能書き オープンから現時点にいたるまで、「武一」のメニューには味噌がなく、このグループの出発点となった青山一丁目「こいけ」で初めて食しましたが、こちらは韓国辛子を使ったチゲ的な一品。いわゆる「オロチョン」的な辛味噌で仕上げた「武一」系は、都心ではここでしか食べられないような……あ、「築地とり食堂」で見かけたような気も。しかし、「武一」で直接修業しただけあって、ベースの仕上がりはこちらの方が一枚上、「10種の辛味を配合」という貴重な「武一」系オロチョン、機会がありましたら是非。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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