2015/08/30
博多ラーメン 魚介つけ麺 龍ノ神 小川町店@小川町 「白」

立秋も過ぎ、猛暑日の連続も途絶えると、どっと湧き出してくる「夏バテ」の泉。こういう時は、ニンニクびたびたの豚骨に限りますな……小川町の新店「龍ノ神」へ。

青砥に同名店があり、「小川町店」との表記からも、関連店かも知れません。メニューは、「白」「赤」「黒」に「つけ麺」というラインナップ、替玉2玉・つけ麺大盛り無料とは、このご時世なかなかのサービス精神。とりあえず、「白」(630円)に「味玉」(100円)をポチッとな。食券を渡すと、まだオープン記念サービス中でトッピング1品無料とか、そこで「きくらげ」も追加してもらいました。
では、スープを一口……うん、過不足ない感じ。能書きには「さっぱり」などとありますが、そこそこ濃厚でそこそこコッテリ、控えめですがパンチもあって、シッカリとした飲み応え。カエシは旨味重視の設定でキレは控えめ、多少ケミカル的な演出も入った旨味が、豚骨のホノ甘さを上手く引き出しており、これはこれで悪くありません。

麺は、極細ストレート。かたさ指定は「バリカタ」でしたが、他店との比較では「かため」「バリカタ」の中間くらいの仕上がり。ポリポリ軽快な歯応えの極細麺ですが、どこか微妙なモッチリ感があって、なかなかの食感。麺量は博多系の標準程度(120g前後)ですが、具材もニギヤかなのでオヤジ的には過不足ない感じ。

具材は、チャーシュー、モヤシ、海苔・ネギと、増量したキクラゲと追加の味玉。チャーシューはバラ肉が2枚で、スープの適度なコッテリ感にシックリとフィット。面白かったのは味玉で、ゼリー状の黄身も褐色の白身も、思い切って塩っぱめの味付け。もちろん他メニューと共通なんでしょうが、大人しい味わいの「白」では、ガツンとメリハリついてきます。
さて、ニンニク、ニンニク……ゲゲッ、卓上にニンニクがない。あるのは、辛高菜と紅生姜、あとはすりごま、胡椒などお馴染みの面々のみ。ニンニク欲しけりゃマー油入りの「黒」を頼めということか、そいつはあまりといえばあまりの仕打ち。ま、気を取り直して辛高菜をドドンと投入……適度な辛さに強めの旨味、キレ弱めで旨味強めのスープに、グッとメリハリが出てくる感じで悪くありません。でも、ニンニクが……

良質な豚骨に無難な味付け、そしてちょいとリッチな具材類と、近隣のリーマンの日常に、スッと溶け込みそうな、さりげない良品。ま、メインターゲットがリーマンならば、ニンニクおいてもランチタイムに使われないまま劣化しそうだし……などと、あれこれ玄人的な店舗運営が印象的、昨日・今日創業のお店じゃありませんな。しかしこの近辺、もともとラーメン店が多い上に、至近距離に「TOKU」「THANK」も今年オープン、都心でも有数の激戦区になってしまいましたな……しかし、こういうところに敢えて出店できるのが、「玄人」の証ということなのでしょう。
店舗情報は、こちら。
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