2016/02/16
らーめん 改@蔵前 「貝塩らーめん」

ここ2カ月くらい、都心では超実力店の新規オープンが相次ぎどの店も行列、行列嫌いの私としては行きたくても行けないという、情けない日々ですが……2月オープンの蔵前「改」にも前夜訪れましたが、19時半スギにはスープ切れという予想通りの展開。しかし、もともと人通りの多い場所でもないので、なんとかなるかと翌日昼に再挑戦。ちなみに、ご主人は新宿「五ノ神製作所」のご出身、画期的な魚介系メニューを次々生み出してきたお店ですので、おのずと期待は膨らみます。

店外待ちは5組7人、自己ルールではアウトですのでそのまま通り過ぎようとしましたが、同時に店から2人出てきて、ギリギリ許容範囲内、15分ほど待って入店となりました。メニューは「貝塩らーめん」一本で、「煮干」系は翌週(2月8日週)から提供開始。とりあえず味玉もつけて、「味玉貝塩らーめん」(850円)をポチッとな。
(ちょっとピンボケでスミマセン)ダークなグリーン系がかった、深い色合いのスープ。まずは、一口……なるほど、「濃厚な貝出汁」というよりも、「味の強い貝出汁」ですな。通常のラーメンの貝出汁を、アサリやハマグリの「潮汁」に例えるなら、この出汁は山陰の「貝汁」のような力強い味わい。おそらく食材そのものが他店とは大きく異なり、肝の苦さが深いコクを生む巻き貝系(サザエなど)や、風味・旨味が非常に強いフジツボ系(カメノテなど)、あるいはカキやムール貝など、「味の強い」貝も使ってるんじゃなかろうか……とても小型の二枚貝系(アサリなど)だけではとれないような、深く力強いコクと味わい。
麺はなんと太縮れ、「貝塩」といえば細ストレートという先入観を、見事に裏切る面白いチョイス。モチモチとした麺肌と、モスッ・モスッとした力強い歯応え、強いて例えれば「ちくわぶ」のような食感です。スープが「アサリの潮汁」的なものなら全く合いませんが、まるで「おでん出汁」のように味の強い「貝汁」ですので、両者の相性は文句なし。国産小麦由来の芯の強い甘みが、貝の強い味わいの中で引き締められて……いやぁ、コイツは美味い。

具材は、チャーシュー、タケノコ、三つ葉にワカメ、薬味のネギがごく少量に、追加の味玉。モモ肉的な食感のチャーシューは、低温調理の大判2枚、最初は「貝塩に合うのかな?」と訝りましたが、「これでもか!」と味の強い貝出汁の中では、「箸休め」的に楽しめる一品。大型のタケノコを持ってくるのは、修行先の影響ですな。

味玉もご覧のような仕上がりで、下手をするとスープを汚しますので要注意。こちらも敢えて薄く味付け黄身の甘味を強調してあり、味の濃いスープに対してコントラストを楽しめます。ワカメが加える磯の香りも、見逃せない演出ですな。

店舗情報は、こちら。
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