2016/06/30
らーめん 豊樹@人形町 「醤油らーめん」

午後からずっと雨降りでしたが、夜になり一時止んだ金曜夜。しかし、スマホで雨雲レーダーを確認すると、いつまた降り出してもおかしくありませんな……駅近の宿題店を脳内検索、人形町の新店「豊樹」へ。

5月オープンのこのお店、人形町駅A5出口からもほど近く、カウンター13席ほどとキャパもまずまず。メニューは、ラーメンが「醤油」「味噌」「豚骨」「担々麺」など、それに「つけ麺」と「担々つけ麺」、「汁なし担々麺」もあって結構バリエーション豊富。「野菜らーめん」とは別に、「白菜らーめん」が用意されている辺りにナニかありそうですが、とりあえず「醤油らーめん」(650円)に「味玉」(50円)つけて。
味玉はデフォで半個ついていたようで、「三つ目」になってしまった丼姿。まずは、スープを一口……「ネオ・クラシカル」なんて言葉がありますが、コイツは「ネオ」なしの完全「クラシカル」で、「昭和」ド真ん中。厨房の大型寸胴で、ガッツリ炊き出した鶏ガラスープ、鶏の風味・旨味が、クセ・クサみごとゴッソリ出ており結構オイリー、昭和40年代の下町の雰囲気がプンプンしますな。タレが甘めなのもお約束、それがケミカルで強調されて舌にビリッと響くあたりも、なんとも実に昭和的。
麺は、中太ストレート。自家製麺とのネット情報、しかし一玉ずつビニールパックされたものを使っておられましたが……はて。しかし、クォリティはナカナカで、ツルリとした麺肌で口あたり・ノド越しが心地よい。低加水の麺を多少カタメにゆで上げてあり、ポクポクとリズミカルな歯切れを楽しんでいると、甘みが舌に力強く広がります。この辺りは、少し現代風ですな……昭和の麺は、もっとチープ。

具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にネギ、そして味玉がデフォで半個と追加で1個。肩ロースチャーシューは薄味で標準的な仕上がり、対して味玉はかなり塩っぱめの仕上げで、一応メリハリついてます。海苔にはさすがにチープ感がただよいますが……トッピングは、味玉50円に対して海苔が100円、これをつけるとどんな巷になることやら……

私も、昭和40年代の下町で少年時代を過ごしましたが、たまに「外食」でラーメンを食べると、そのタップリなケミカルでのぼせあがり、脂っこさで顔がテカテカになったもの。そんな「昭和の感触」を、久々に味わうことができた一杯。お隣の茅場町にも「昭和」という名のラーメン店がありますが、個人的にはこちらのほうがよほど「昭和」っぽく感じますな……この夏は久々に、故郷に帰ってみようかしら。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking