2016/07/05

神保町 可以＠神保町　「新潟背脂煮干し」（限定）

　先週訪れた九段下某店、近々行列店になると見て、神保町からテクテク高架（写真）をくぐって再訪しましたが……19時30分にして材料切れで早仕舞い。もはや、私のような行列嫌い＆残業中毒者には、縁遠い店となってしまいましたか……肩を落とし、再び高架をくぐって神保町、ふと「可以」の前を通りがかると閉店15分前。おもわず飛び込んでしまいました。

　「可以」といえば、地方を実際に取材して作り上げる、限定メニューがお楽しみ。「今日は何かな……」と券売機を確認すると、なんと「新潟背脂煮干し」(800円)。前回、「可以」を訪れたのが昨年12月で、その時もこの限定を食べ大満足でしたが……それからずっとやっていたということかしら。もはや準レギュラー・メニュー化したコイツを、ポチッとな。ま、「可以」さんのことですので、継続提供しながら、改良が加わっているでしょう。

　それでは、スープを一口……前回は、「これまで食べた燕三条系でもイチバン」との感想でしたが、今回はそれをさらに凌駕していますな。動物系の風味は猛々しさがアップ、煮干しの風味・旨味も深さが増して、醤油ダレが加えるキレもますます鋭い。前回は敢えて各食材の味に抑えをきかせて、「心和む」タッチでバランスをとっている印象でしたが、ググンとメリハリがついて、現地の味にさらに近づけたような印象。

　麺も、明らかに前回とは違う。褐色の平打ち縮れ麺はガッシリとした歯応え、多加水である点は変わりませんが、粉が少し違うのか甘みが強い。汁ハネを気にせずピロピロすすり、モグモグと噛み込みますと……キレが増したスープが、麺の甘味をさらにクッキリ引き立てて、いやぁ、コイツは美味い。

　具材は、チャーシュー、メンマに、刻みタマネギ。チャーシューは、前回よりグッと厚みが増しており、超大判が２枚入り。もっとも、この日の営業は、私が最後の客でしたので、ちょっとサービスが入っているのかもしれません。シッカリと味がしみ、背脂タップリのスープの中で、弾ける肉汁の美味いこと……

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　いつも最上の一杯でもてなしてくれる、この駅近の「可以」あればこそ、神保町近辺では多少無理スジに挑戦しフラれても、「まだ僕には帰れる所があるんだ…」。前回は、健康診断の前週にこの「背脂煮干し」をいただき、その後懸命に脂肪燃焼に勤めましたが……今回もまた、健康診断の前の週。しかも、明日も明後日も飲みが入るという……これはもう、「ありの～ままの～姿みせるのよ～」しか、ありませんな。

　店舗情報は、こちら。

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