2016/07/12
道玄坂 マンモス@渋谷 「濃厚つけ麺」

なんとか一週間を働ききった金曜夜、あまり渋谷の中心部を歩きたくはないのですが、道玄坂の上あたりにまだ宿題店がいくつか。百軒店の入口(写真)を横目に見ながら、さらに道玄坂を上り、目的地「マンモス」へ。

2011年オープンと、すでに長寿店ともいえるこのお店、東中野などに数店舗展開する「えん寺」の関連店とか。メニューは「濃厚つけ麺」「濃厚辛つけ麺」「濃厚中華そば」の3系統、まずは筆頭ボタンの「濃厚つけ麺」(800円)を、ポチッとな。つけ麺は、麺を「極太胚芽麺」「極太もっちり麺」から選べますが(能書写真は下掲)、ポップで「代表」の文字が輝く「極太胚芽麺」でお願いしました。
光り輝く褐色の麺肌が、なんとも眩しい丼姿。ここはまず、麺を一口……いやぁ、大量に卵を練り込んであるんじゃないかと思えるほどの、豊かな甘味。国産小麦に胚芽部分を練り込んであるそうですが、噛むほどに、ホッコリ・フンワリとしながらムクムクと力強く膨らむような甘味の強さに、圧倒されます。ガッシリとした歯応えですが、ノド越しスムーズ、そして長さも適度で食べやすい。
つけ汁は、魚粉ザラザラ系の豚骨魚介。魚粉は、節粉と煮干粉をブレンドし、クセやインパクトより旨味・風味を重視したバランス・タイプ。動物系もかなり濃厚ですがクセがなく、ポッテリとした口あたりにマイルドな味わい。これが魚粉を包み込み、クセを消しあい旨味・風味をシナジーさせて、非常に高度なバランスに仕上がっています。
コイツに褐色の麺をくぐらせて、ズバァ~~ッとイキますと……クハァ~~、コイツは美味い! 濃厚なつけ汁に対しても、強烈な麺の存在感は微動だにせず、魚介の旨味に引き締められて、麺の甘味がグイグイと立ち上がります……いやぁ、豚骨魚介全盛期(2000年代)にも、これほどのクォリティには滅多にお目にかかれませんでしたなぁ……ひと口ごとに、魚粉のブレンドが変動して微妙なリズムが生まれ、味変せずとも最後まで全く食べ飽きが来ません。
具材は、チャーシュー、メンマに、水菜・柚子・ネギという薬味類が少々。バラ肉チャーシューは2枚入り、脂身がトロトロに仕上がっており、これが徐々につけ汁に溶け出して、コッテリ感を適度にアップ。終盤は、溶けた脂が背脂的につけ汁に浮き、麺にもよく絡んできます。水菜や柚子によるアクセントも、なかなか小粋な演出。

割スープは、ポットに入って卓上に待機。そのまま一口いただきますと、スッキリ系の魚介出汁、残ったつけ汁に投入しますと、魚粉のパンクなリズム感が収まって、「セレナーデ」的に流れるような「曲想」に変化しますが……個人的には、動物系スープの方が面白かったような気もしたり。

店舗情報は、こちら。
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