2016/07/17
銀座 鴨そば 九代目けいすけ@東銀座 「極上 仙台牛そば」

残業を終えての仕事帰り、何か美味そうなものはないかと、地元・銀座をプラプラ。松坂屋跡地の工事(写真)も結構進み、鉄骨はほぼ組み終わってますな。ふと視線をめぐらすと……お、「九代目けいすけ」の店前に見慣れぬ看板。

おぉ、鴨出汁のお店なのに「仙台牛そば」とは、これいかに。しかも、「仙台」なのに名物牛タンではなく、牛肉でしかもA5ランクを使うとか……「1,300円」の文字に一瞬足が止まりかけましたが、美食の誘惑には勝てません。
赤と緑、クリスマス・カラー(?)も色鮮やかな丼姿。まずは、スープを一口……いやぁ、コイツは美味い。「香ばしく焼き上げた和牛テールをじっくり煮込」んだというこのスープ、食べ慣れた牛骨とは趣が異なり、ソフトで滑らかな牛の風味が、フックラと舌の上で花開く感じ。その味の膨らみはそのままに、醤油ダレでクッキリと陰影をつけ、「伊達の旨塩」で深みとまろやかさを加えて、胡椒の風味でエッジを立てるという……う~~ん、能書き通りの素晴らしい出来栄え。
麺は自家製で、他メニューと共通の平打ちストレート。モチモチとした食感の多加水麺ですが、全粒粉使用で甘味豊か。醤油スープで褐色に染まり、旨塩・醤油で甘味がギュギュッと引き締められて、噛むほどに広がる芳醇な味わい……こういっては失礼ですが、丸鶏を醤油ダレで仕上げた看板メニューの「芳醇 鴨そば」より、麺・スープのコンビネーションは一枚上手。
具材は、ローストビーフに青海苔がタップリ、薬味も切り方を何通りかに変えたネギに、胡麻やミョウガのアクセント。もちろん注目はローストビーフ、塩によるシンプルな味付けですが、さすがに上等な肉だけあって、その風味はまさに「極上」、青海苔で旨味がグイグイとブーストしてくるあたりも見どころです。牛テール・スープとの相性ももちろん抜群で……ただ、メニュー写真にはメンマがのっていたような気がしますが、今回は入れ忘れかな?

どうも私は「けいすけ」系とは相性が悪いのですが、この「九代目けいすけ」だけは、何を食べても大満足。その「けいすけ」系で唯一ウマの合う店が、地元・銀座にあるなんて、なんたる幸福……確かに「1,300円」は、ラーメンにしてはインパクト大ですが、銀座じゃ税込1300円では、パスタも食べられる店が限られます。松坂屋跡地の再開発が終われば、この辺りも込むでしょう。早めに「鰹重ね鴨つけそば」も食べておき、麺メニュー・コンプリートを果たしますか。
店舗情報は、こちら。
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