2016/07/21
北海道らーめん 鷹の爪 新宿店@新宿三丁目・代々木 「龍の雫(醤油)」

昼は猛烈な蒸し暑さ、夕方にはゲリラ豪雨がやってきて、それでさらに蒸し暑さがパワーアップ……しかし、この日の食べ歩き予定は前週から決まっており、アツアツの「焦がしラード醤油」が自慢の新店「鷹の爪」へ。なんでこんな日にこんなお天気。

6月オープンのこのお店、旭川を中心に北海道に数店舗を展開する「鷹の爪」の、都内初出店となります。いまいちメニュー構成が理解できませんでしたが、「焦がし香味油」の「醤油」「味噌」「塩」が基本で、それらの具材をグレードアップさせたのが「龍の雫(醤油)」「龍の極(味噌)」「白龍(塩)」の模様。とりあえず、メニュー筆頭の「龍の雫」(880円)をオーダー(料金後払い)、麺は「低加水」「中加水」の2種類から選べますが、旭川といえば定番の「低加水麺」をチョイスしました。
では、スープを一口……おぉ、さすが本場からの出店、キッチリ「旭川」しておられますな。ベースは、多少クセを強調した半濁の豚骨スープで、これに魚介や香味野菜を絡めたもの。ラード主体の香味油は、熱した鍋肌で「ジュッ」と焦がしてからスープに合わせてあり、ラード本来の香りが豚骨スープとシナジーして、ググッと強調されるアグレッシブな風味。醤油もトラディショナルな味わいで……旭川系でいえばあの「蜂屋」を、万人向けに親しみやすく仕上げたような、そんなスタイル。
麺は本場・小林製麺製で、やや細めの中太縮れ。本来は真白い麺肌ですが、低加水ゆえスープをシッカリ吸いこんで、ホノカに褐色に染まるこの感じ。多少ボソッとした歯応えに、野太い甘みが醤油とスープの旨味でギュッと引き締まるこの感じ……なんか、久々の「本格旭川」感ですな。
具材は、チャーシュー、メンマ、キクラゲ・海苔に、薬味のネギ。チャーシューはモモ肉で、薄切りながらこの大きさ、広げると丼を8割がた覆ってしまいます。敢えて薄い味付けで豚の風味を活かしてあり、それが豚骨やラードとシナジーする仕掛けで、なかなか心憎い演出。キクラゲを入れるのは、この店のトレードマークなのでしょう(他メニューも全てキクラゲ入り)。

数年前までは、都心でも旭川系の新店を結構見かけましたが、最近はメッキリご無沙汰。敢えてクセを強調し、田舎臭さ・野暮ったさが郷愁を誘うそのスタイルが、イマイチ東京ではウケないのかと残念がっていましたが……ついに、本場旭川から再挑戦。こうして「蜂屋」系が先陣を切ったことですので、次は「天金」系あたりが続いてほしいモノ。旭川ラーメン大好きなオジサンの、切なる願いなのであります。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking