2016/08/30
ら~めん 孝@秋葉原・岩本町 「鶏白湯ら~めん」

台風の影響もあり、土曜午前中は猛烈なゲリラ豪雨。午後も不穏な雲行きですが……雨が止んでいるうちにと、休日出社のランチタイムに出撃。目指すは神田の新店「孝」で、場所は秋葉原・岩本町・神田・小川町のどの駅からも、ほぼ等距離。かつて「おんぱと」が店を構えて以来、「基」「けくう」など実力店が入れ替わってきた、鬼門の地ですな。

オープンは8月、メニューは「鶏白湯ら~めん」と「つけ麺」の2系統で、「鶏白湯ら~めん」(750円)の方は「タンメン風」仕立てというのがウリの模様。まずはコイツと、「煮玉子」(100円)をポチッとな。店内は内装が微調整されている以外ほぼ居抜きで、固定スツールとカウンターの間隔が狭く居心地が悪い点も、そのまんま。そこはかとなく漂うゴマ油の香りが、グングン食欲をそそります。
中央部にコンモリと野菜が積み上げられた、タンメン的な丼景色。まずは、スープを一口……うん、個人的には好きなタイプ。ベースは旨味がよく出た鶏白湯、これに野菜の甘味と旨味が加わって、透明感のある上品な味。しかし、これでは美味しくはあっても、タンメンのスープとしては優しくなり過ぎそうなところを、ゴマ油の香ばしさとタレの絶妙な引き締めによって、タンメン的なリズム感を加えています。
麺は、能書きによれば羽田製麺製で、細麺といってよい太さの弱縮れ麺。羽田製麺とは都心ではあまり聞かない名ですが、公式HPによれば福島の会社で、栃木や茨城のラーメン店にも卸している模様。小麦も内麦「ゆきちから」使用で、福島や岩手では多く作られている品種とか。加水率高めでスッキリ感の強い味ですが、「タンメン」という観点からすれば多少ヤワめのゆで加減で、内麦の上品な甘みを活かしています。
具材は、チャーシューに、モヤシ・ニンジン・キャベツなどのゆで野菜と水菜、そして追加の味玉。チャーシューは肩ロース使用で、肉汁をいかした薄めの味付け。味玉も、黄身の風味を活かしながら、ネットリとイイ感じに仕上がっています。
しかし、やはり主役は野菜類で、コイツを上品な味わいのスープ・麺に絡め、ワシワシと口に放り込めば……ゴマ油の香りが鼻腔から抜け、透明感あふれる豊かな旨味が、フンワリと柔らかに口腔に広がります。いやぁ、コイツは完全に「タンメン」ですな。

なので後半は、卓上の粗挽き胡椒や辣油も投入。特に辣油は効果テキメン、本来の胡麻油の風味と、辣油の風味が見事にシナジー、さらに胡椒がビートを刻んで、タンメン的なリズム感がドンドン強まり……いやぁ、個人的には好みだなぁ。

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