2016/12/22
ソラノイロ トンコツ&キノコ@京橋 「スパイストンコツソバ」

京橋に「ソラノイロ」の新店ができたとか。ビッグネームですので行列必至、私のような行列嫌いがアプローチできるタイミングを見定めておりましたが……オープン1カ月後で忘年会前半ピーク日、なおかつ木枯らしが吹く寒い夜にうかがいました。

お店は11月25日にオープンした「京橋エドグラン」の地下1階、京橋駅周辺は大規模開発が複数同時に進み、おかげで開発前の面影があまり残っていませんが……要するに、もと明治屋ビルがあったあたり。

メニューは「スパイストンコツソバ」「豚骨ソバ」「キノコのベジ白湯ソバ」の3系統、「ソラノイロ」各店にはそれぞれ何回か通いましたが、「豚骨」というのは新機軸ですな……とりあえず筆頭の「スパイストンコツソバ」(880円)に、「味玉」(120円)つけてポチッとな。以下、細かな食材構成については能書き(写真)参照。
チャーシューのピンクと、パクチーのグリーンが目に鮮やかな丼景色。まずは、スープを一口……いやぁ、実にアヴァンギャルドで、ワン&オンリーな味わい。乳化加減が程よい豚骨、これに数種類のスパイスが深く深く絡んでいますが……クミンのせいでカレー風にも感じられるし、山椒のようなシビレもくるし、エスニックなスパイシーさも感じられ……従来の概念にとらわれない味造りで、トータルとしては味の複雑さを感じさせない、スカッと明瞭な味わい。塩ダレも、凝縮された旨味成分で全体の味の幅を広げており、塩加減もいい塩梅。
麺は中細ストレート。能書きにもある通り、やや低めの加水率のおかげで、外麦特有のハキハキとした甘みがいかんなく発揮され、強烈な個性のスープに対しても、強烈な存在感で応えています。さらに後半わずかにスープを吸い込んで、これが何ともいえぬワン&オンリーな美味さ。客席からは次々に替玉コールが入っていますが、その気持ち、わかりますなぁ……
具材は、チャーシュー、モヤシ・タマネギに、薬味はパクチーと万能ネギ、そして追加の味玉。なんといっても注目はチャーシューで、「瀬戸のもち豚」のウデ肉ともも肉だとか。「瀬戸のもち豚」は、専用工場で作る栄養価の高い飼料で育てるそうで、色の鮮やかさが特徴だとか。それを低温調理で丁寧に仕上げて、なんとも鮮やかな桜色に。食感もカタすぎず柔らか過ぎず、味ももちろん極上です。
そして後半へ向けて、モヤシにのった「アリッサ(北アフリカの調味料)+特製辛味噌」を溶かし込みますと……唐辛子によりスパイシー感がさらにヒートし、ニンニクでコクがグンと深まって、ドンドン高まるボルテージ。卓上の刻みニンニクを加えれば、さらに味の「リズムセクション」が活気づきます。

全く前例のない、実に独創的でアヴァンギャルドな味わい。これを既存店の「限定」やイベントの「実験作」としてではなく、大型商業設備の常設店で「主力商品」に据えてくるところに、自らの努力と感性に対する、宮崎氏の「自信」を深く感じさせますな……どこか古臭さのあった明治屋ビル近辺を、再開発して生まれ変わった「京橋エドグラン」には、まさにピッタリの味かもしれません。
店舗情報は、こちら。
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