2017/02/12
ソラノイロ・NIPPON@東京 「北海道ネギ味噌ラーメン」(季節限定)

八重洲での会議が終了し、その後の堅苦しい懇親会は当然パスして、深呼吸する東京駅前。なんか急に腹が減ってきましたな……職場に帰る前に、チョイと東京ラーメンストリートをのぞいてみることに。

あいかわらず「六厘舎」は長蛇の列、「斑鳩」「ひるがお」にも店外待ちが発生しておりますが、例によって「ソラノイロ・NIPPON」は空席が目立ちます。結構美味い店なのになぁ……はやり全国的な知名度という点ではイマイチなのかしら。券売機横には季節限定「北海道ネギ味噌ラーメン」(900円)のポップ、温まりそうなコイツにすることに。
細かい笹切りのネギがコンモリと盛り上がる、結構珍しい丼姿。配膳時に、「味噌が丼底にたまっていますので、かき混ぜながら味の変化をお楽しみください」とのご説明。まずは、スープを一口……うん、イロイロな意味で、いかにも「ソラノイロ」さんらしい、透明感あふれる仕上がり。味噌ダレは、札幌系によくあるような赤味噌のストレートではなく、白味噌など数種の味噌でブレンドしてあるようで、なんとも「たおやか」な味わい。そしてベースは、動物系よりも野菜系の透き通るような旨味が印象的で、全体としても透明感あふれる穏やかな味わい。まぁ、いかにも「北海道」的な野太い「味噌」を期待される方には、ちょっと肩すかし的な印象もあるかもしれませんが、結構オイリーなのにスッキリとした仕上がりに持ち込むところに、「ソラノイロ」さんらしさがあふれています。
麺は自家製で、やや偏平した断面の中太ストレート。中加水の割には、粉の配合のせいか実にスッキリとした味わいで、あるいは同店の沖縄式ラーメンの麺と共通かも。「北海道」といえば、黄色に着色された多加水の玉子麺を想像しがちですが、ほぼ真逆のアプローチでちょっとビックリ。こういう「遊び心」も「ソラノイロ」さん独特ですが……「遊び心」だけでなく、透明感の強いこのスープには、この麺の方が確かによく合う。
具材は、大量のネギと適量の炒めモヤシ、それにメンマとツミレ。この鬼盛りのネギとスープの相性ですが……これはさすがに微妙かな。特に序盤、スッキリとした味わいでスタートするスープですので、ネギの苦みやクセが目立ってしまい、最初から食べるペースが乱されます。

鶏ツミレは、調味は塩など下味のみで、肉のナチュラルな味わいを活かした仕上げ。これはたしかに、スープのタッチには合いますな……しかし、こうした演出の積み重ねで目指した、いかにも「ソラノイロ」さんらしいフロンティアが、東京駅のお客さんの「北海道ネギ味噌」というイメージと合うかは、別問題。

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