2017/02/14
Ino-Terrier@汐留 「鶏MARU 塩(特製ワンタン)」

1月なのに驚くほど暖かかった昨日はやはりマグレで、大寒の北風が戻ってきた昼下がり。ランチタイム、出先からオフィスに戻る途中に、チョイと汐留で途中下車。このイタリア街は、昨夏ヒドイ目に会ってから足が遠のいておりましたが……相変わらず中国人観光客の多さが目立ちますな。

昨年10月末にこの場所にあった「Due Italian」(本店は市ヶ谷)が閉店し、ほどなくオープンしたのがこのお店。ネットでは「Ino-Terrier + Due Italian」とも紹介されており、まだ関連店ではあるようです。夜は九州の食材を活かしたイタリアン・バルとして、昼はリニューアルしたラーメンを提供しています。

メニューは「塩」「醤油」「担々」の3系統、「豚角煮」「辛味ワンタン」といった、おつまみ系メニューもあるのが目を引きますな……このあたりは昼から結構ノドかだし、観光客も多いので、需要は結構あるかも。とりあえず筆頭の「塩」系から、入口脇の看板(写真)で「一押しメニュー」となっていた「鶏MARU 塩(特製ワンタン)」(1,000円)を、ポチッとな。
青菜と大きなバラロールが並ぶあたりが、オープン時の「Due Italian」を彷彿とさせる丼景色。まずはスープを一口……いやぁ、庶民に分かりやすい味になって好印象。洋風でふくよかな味のこのスープ、モチーフはおそらく「コンソメ」で、鶏に加えて野菜の旨味をギュッと凝縮。かといって、ホテルやレストランのコンソメ・スープよりは濃さを抑え、穏やかで優しい味に仕上げてあり、旨味も豊かで柔らかい。「Due Italian」は、美味いが結構複雑な味だったので、美味くてシンプルかつ分かりやすいスタイルに、親近感が湧きますな。
麺は、やや細めの中太ストレート。ご覧のように、箸の色が透き通るほどの多加水ですが、スープの旨味が強いため、それなりに甘みが引き出されてくるところが面白い。ネット情報では、このメニューだけ麺を変えているそうですが(他メニューは浅草開化楼製)、これはこれでいい塩梅じゃなかろうか。麺のプリプリとした躍動感が、口腔にスープの旨味を振り撒くあたりも、これはなかなかのカタルシス。
具材は、チャーシュー、メンマ、小松菜に海苔、そして薬味にネギが2種。ちょっと驚きなのがこのバラロール・チャーシューで、味わいが深くスープに馴染んでおり、その一体感は驚くほど。

さらに特製ワンタンも、生姜を効かせ肉のフレッシュな風味を活かした肉餡が、結構タップリ詰まって4個入り。ゆで加減も文句なく、これは驚くほどのクォリティ……最初は、洋風スープに生姜が合うかと訝(いぶか)りましたが、むしろ和風のキレが加わり肉汁の相性も抜群で、そのコラボは文句なし。ただし、メンマの風味はいただけませんな……

美味しいけど、やや難解だった「Due Italian」。その洋風なアプローチはそのままに、おそらく「コンソメ」をモチーフに、シンプルながら豊かな味わいに仕上げた、ハイ・クォリティな一杯。ワンタンも加わると、オジサンだと結構な「満腹感」が得られますなぁ……もし、ベース・スープが同じなら、コイツは「担々」系が絶対気になる。意地でも試させていただきます。
店舗情報は、こちら。
#ちなみに、店長さんは「井上」さんの模様。だから「Ino」なのかしら。
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