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お茶の水 大勝軒 BRANCHING@神保町 「特製もりそば」

大勝軒@神保町・20171031・交差点
 (9月下旬ころ)かなり涼しくなってきた今日この頃、これで雨ばっかりだったこの夏も終わりかしら・・・・・・ちょっと「夏」を惜しんで辛いものでも食べようかと、神保町の新店を訪れましたが、なぜか臨休。まぁ、このあたりは神保町でも人気店が集中する超激戦区ですので、多少苦戦されているのかな・・・・・・やむを得ず、待避先として考えていた大勝軒へ。
大勝軒@神保町・20171031・店舗
大勝軒@神保町・20171031・券売機
 お店は7月オープンで、この夏でも最も暑かった頃に訪店しましたが、そのとき食べたのは「中華そば」。そして今度は少し涼しくなってきたので、「特製もりそば」(750円)をいただこうという、へそ曲がりな自分に呆れます。とりあえずコイツを、ポチッとな。
大勝軒@神保町・20171031・もり大勝軒@神保町・20171031・つけ汁
 つけ汁の丼がドドンとデカい、大勝軒ならではの丼景色。まずは、つけ汁を一口・・・・・・「中華そば」のスープもそうですが、どこにでもありそうで、どうやってもマネできない研ぎ澄まされたバランス。鶏豚の動物系に煮干し・節系を合わせた、落ち着いたバランスのベーススープ。これにカエシを強めに加えて甘みとキレを同時に強調、さらに酸味・辛味もやや強めに打ち出して・・・・・・なんとも円熟しきった、甘・辛・酸に塩も加えた4方向のバランス。これらのバランスをめぐって、過去数多のインスパイヤが生み出されましたが、全く動じず「本流」を守る、堂々たる味わいです。
大勝軒@神保町・20171031・麺
 麺は、やや太めの中太ストレートで、断面が多少偏平したもの。ツルッとした口あたりに、ビビッドな歯ごたえ、そしてスルリとしたのど越しと、大勝軒でしか為し得ない魅惑の食感。ウブでスッキリとした麺の甘みが、つけ汁の4種の刺激に包まれて、水彩絵具のようにスッと軽やかに広がる感じが、もうなんとも・・・・・・
大勝軒@神保町・20171031・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔、そして薬味のネギ。チャーシューは「中華そば」のものと同じくハイクォリティ、しかも「中華そば」では厚切りの小型1枚でしたが、薄切りながら中型2枚が入っており、何となくお得感。
大勝軒@神保町・20171031・スープ割り
 大勝軒系では、割りスープを出す店とそうでない店がありますが、こちらは卓上ポットで提供。中身はアッサリとした煮干し出汁で、コイツでつけ汁を割りますと、力強かった4種の刺激が同時にスッと落ち着いて、なんともシミジミと味わい深いエンディング。

大勝軒@神保町・20171031・卓上 なんというか・・・・・・圓生や圓楽の名演を鑑賞し終わった後のような、シミジミとした満足感。ラーメンは、日本を代表する大衆文化(ポップカルチャー)の一大分野。出生は同じ大衆文化でも、寿司や浄瑠璃・歌舞伎など「ハイカルチャー」を目指す分野もあれば、落語や演劇、居酒屋など、大衆文化だからこそ生まれる「粋」を追求する分野もあり、ラーメンは後者。そして、ラーメンならではの「粋」の一つのかたちが、この大勝軒には凝縮されておりますなぁ・・・・・・これからも、シミジミと美味しい一杯でありますように。

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Ramen Azzurri@中野 「つけ麺」

Azzurri@中野・20171029・路地
 もはや3カ月に1回程度となってしまった、新宿方面のお仕事。おかげで周辺部の探索がややおろそかになっていますが・・・・・・とりあえず、ちょっと気になっていた中野の新店「Azzurri」へ。場所は、「青葉」のある路地(写真)を少し東に入ったところ。
Azzurri@中野・20171029・店舗
Azzurri@中野・20171029・メニュー
 東長崎の「Noodle Azzurri」が中野に移転して9月にオープン、メニューは「ラーメン」と「つけ麺」の2系統、前者は「辛」、後者は「辛」「カレー」「辛カレー」といったバリエーションがあります。店内の券売機は最新式、画面構成として「つけ麺」(800円)が筆頭でしたので、コイツをポチッとな。外装・内装とも、カフェのような洒落た雰囲気。
Azzurri@中野・20171029・つけ麺Azzurri@中野・20171029・つけ汁
 泡立ったスープ表面が、「獰猛」な印象を与える丼景色。まずはスープをひと口・・・・・・オーソドクスな「豚骨魚介」に見せかけて、結構ヒネリが入ってますな。相当な粘度のこのスープ、基本は「豚骨魚介」的ですが、節系は鯖節をかなり強めに使って、動物系と深く融合。ただ、カエシに独特な風味があり、後刻確認したネット情報では、東長崎時代には「南イタリア直輸入の魚エキス入りのソース」を使っていたとかで、そういえば確かに魚醤的なまろみを帯びた、フックラとした面白い風味。ただ、この風味を活かすためか、甘・辛・酸では甘みだけを強調しており、濃さもあってこれでは後半飽きがくるかも・・・・・・
Azzurri@中野・20171029・麺
 麺はご覧のように、パンパン・プルップルにゆで上げた、やや太めの中太ストレート。そのままひと口いただきますと、ムニムニとした強い弾力が感じられ、かなりハッキリとした甘み。東長崎時代にはタピオカを混ぜていたそうですが、食感からして、きっと今でもそうなのでしょう。
Azzurri@中野・20171029・麺あげ
 コイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッと一発いただきますと……つけ汁の甘みと麺の甘みが強烈にシナジーし、それにドッシリと「豚骨魚介」が絡みつつも、全体をフックラとした謎の風味が包み込むという、力強くもヒネリの効いた味わい。ただ、この店の箸は滑り止めのないエコタイプ(プラスチック製)で、パンパンの麺は掴みにくい。加えて紙エプロンも見当たりませんので、これからの季節、スーツで訪店の際は「滑落事故」にご注意を。
Azzurri@中野・20171029・チャーシュー
 具材は、麺皿のチャーシューと、つけ汁側にはメンマ、海苔と薬味のネギ。バラロール・チャーシューは注文ごとにバーナーで炙って提供、かつて「豚骨魚介」全盛期によく出会ったような、ステレオタイプ的な味・食感です。
Azzurri@中野・20171029・スープ割り
 麺量も比較的多く(250~280g程度?)、予想通り後半飽きがきましたので、卓上の酢や胡椒で味変に挑戦。酢は醸造酢ではなくかなり濃厚な一品(リンゴ酢かビネガー系?)で、控えめに入れたつもりでも酸味がグングン自己主張。繊細な「魚醤」系には胡椒は「禁物」ですが、イタリアの血を引くせいか、効きは意外にスマートですな……トータルな変化としても、悪くありません。最後は、スープ割りでサッパリと。

Azzurri@中野・20171029・卓上
 かつての「豚骨魚介」ブームの火付け役的な「青葉」の近くで味わえる、「豚骨魚介」の「現在形」。カエシの独特な「情緒」が魅力的ですが、それを活かすためか自ら辛味・酸味を封じたために、やや「自縄自縛」的な方向性になっているのが、少し残念。ご主人の美学が許さないのかもしれませんが、卓上に「一味」があるだけで、かなり「親しみやすさ」もアップすると思われますが……昔、住吉に「中川會」がオープンした際も、似たような感想を女将さんに伝えた記憶がよみがえり、あるいはこの店も、いずれ大成していくのかなと、期待できそうな一杯でした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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