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豚骨 一燈@本郷三丁目 「濃厚魚介つけめん」

豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・交差点
 いつも夜の勉強会は渋谷方面か日本橋近辺が多いのですが、今日は珍しく本郷三丁目。少し早く終わったので、帰りがけに「豚骨 一燈」をのぞいてみることに。
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・店舗
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・券売機
 3月オープンのこのお店、言わずと知れたあの「一燈」のFC店になるとか。新小岩・小岩「一燈」といえば、泣く子も黙る大行列店、行列嫌いの私としては、全く興味がありませんでしたが……この本郷のお店は多少空いているとの情報。たしかに21時過ぎで先客1名のみ、ただし私が最後でスープ切れ、やはり昼は結構混んでいるのかも。
 メニューは「濃厚魚介つけめん」「濃厚魚介らーめん」に「カレーつけめん」と「カレーらーめん」。このカレーが結構イケるとの噂でしたが、そもそも「一燈」系を一度も食べたことがないというド素人ゆえ、まずは基本の「濃厚魚介つけめん」(830円)で。
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・つけめん豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・つけ汁
 でました、あの「とみ田」直伝と言われる「チョコレート」色のつけ汁。まずは、ひと口……確かに味としては濃いものの、ベースは意外にスマートなのかも。かなり炊き込んだ濃厚豚骨、ただスープ表面に張る薄膜を見るに、豚足なども使ってコラーゲンたっぷりに仕上げているようで、ドロドロとした粘度のわりには口溶けスムース。この豚骨に絡む魚介系は、煮干し・鯖節・カツオ節あたりが主体のようで、濃く煮出した上に、敢えて微妙にエグミもプラス。これに甘めのカエシを強く加えることで、味の分厚さと力強さを強調した、インパクトの強い味に仕上がっています。バカ舌の私には、ほとんど「とみ田」に感じられ、その違いを説明できませんが……
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・麺あげ
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・麺
 麺は、やや太めの中太ストレート。ご覧のように麺肌に粒々が非常に多く見られますが、これは小麦胚芽を使っているからだとか。とりあえず、そのままひと口いただきますと……うん、これは素晴らしい。ガッシリとした歯ごたえと、実にスムーズな口あたり・ノド越し。甘みも非常に力強く、それでいて多加水麺特有のスッキリした風味もまた強い。コイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッとイキますと……いや、まさに予想通りの美味さ。つけ汁・麺と、何もかもが「豪放」な作りのようで、実は最終的なクライマックスへ向け、すべてが緻密に計算されシナリオ化されていることが、よくわかります。
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・具材豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・チャーシュー
 具材は、つけ汁に沈むチャーシュー、メンマと、つけ汁に浮く柚子、魚粉と薬味のネギ、そして麺皿には海苔一枚。チャーシューは、かなり大型の肩ロースが2枚入り、厚みも結構あって食べ応え十分ですが、その味付けがつけ汁と合わさるとき、やや不思議な風味が漂いますな……なぜでしょう。また、これほど「濃さ」に振り切ったつけ汁に、柚子をかなり多めに合わせるやり方は、最初「大丈夫?」という気もしますが、やはり最初から計算され尽くしていることを、食中つくづく思い知らされます。
豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・スープ割り
 スープ割りは卓上のポットから。中身は煮干し・カツオ出汁のようで、コイツを残ったつけ汁に適量加えますと……信じられないほどアッサリとした味わいに激変し、かなり驚き。やはり、ベースよりもカエシで濃さを演出している部分が多いためか、こういう変化になるのでしょう。濃厚な一杯を、実にアッサリと締めくくれ、いやぁ大満足の一杯です。

豚骨一燈@本郷三丁目・20171230・卓上
 常時大行列の一杯を、時間帯によるのでしょうが待ちなしで食べられて、私のような行列嫌いには実にありがたいお店。これまでも、コンビニの企画商品やインスタントで食べたことはあるのですが、やっぱ本物は違いますなぁ……特に麺がケタ違いで、この麺でなければこのつけ汁の威力が最大化されないことを、シミジミ理解できました……次回は「カレー」系を、是非。

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江戸前煮干中華そば きみはん@五反田 「中華そば 塩」

きみはん@五反田・20171229・駅前
 夕方から五反田で勉強会、夕飯抜きで9時過ぎまで議論して、その後酒アリつまみナシの懇親会に突入……私は早々にガソリン不足となりましたので、途中で抜けて五反田の街を一杯求めてフラフラ。ガード下の「きみはん」前で、完全にガソリン切れとなりました。
きみはん@五反田・20171229・店舗
きみはん@五反田・20171229・券売機
 あの「TETSU」グループが展開するブランドの一つ、たしか2010年に鶯谷で1号店がオープンしその後数店舗を展開、しかし今年6月に鶯谷も閉じてしまい、五反田店が最後のお店となっています。オープン時には醤油を食べた記憶がありますので、今回は「中華そば 塩」(750円)をポチッとな。
きみはん@五反田・20171229・塩きみはん@五反田・20171229・スープ
 多めに背脂が浮く丼景色、以前もこんな感じでしたっけ……7年も前のことゆえ記憶の彼方。まずは、スープをひと口……ちょっと派手に演出しすぎかなぁ。動物系と魚介系がせめぎあうこのスープ、動物系は鶏ガラ主体、しかし豚も少し使っているのか、背脂との違和感はありません。そして、どちらかといえば主役は魚介系で、片口鰯や秋刀魚の煮干し、本枯節などを使って風味を出して、椎茸・昆布で旨味をシナジーさせるという方法論のはずですが……シナジー不足なのか、相当多めのケミカルで補正。そのせいか味の「焦点」がややボヤけ、旨味も強すぎて塩もかなり強めに感じられます。
きみはん@五反田・20171229・麺
 麺は、やや細めの中太ストレート。以前はタピオカ粉も使ってプリプリ・シャキシャキさせていましたが、プリプリ感は多少抑えられたような印象。おかげでシャッキリ感が強調され、塩スープにはもってこいの食感。多加水のためか味は淡白で、これもまぁ派手なスープの受け方としては「アリ」ですな。
きみはん@五反田・20171229・具材きみはん@五反田・20171229・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、ナルトに海苔・ネギ。チャーシューは赤身主体にカタめに仕上げ、麺同様にシャッキリ感が心地よい上、味もナカナカ、2枚入って満足感も大ですな。以前は、タケノコやカイワレを使う演出に、やや「小賢しさ」がありましたが、シッカリとした味付けのメンマに変えて、それもまたグッド。

きみはん@五反田・20171229・卓上
 以前は「永福」的にも感じた一杯でしたが……店のあるガード下は、夜ともなると酔客の往来が激しく、飲みのシメにはこのくらいパンチの効いた味の方がよいのかも。ただ、ケミカルでパワーアップしたパンチと引き換えに、あの重層的な魚介の旨味がダイレクトに感じにくくなった点は、オールドファンとしては、少し残念。しかしまぁ、生き残ってなんぼのこの業界、客のニーズに忠実に、今後も頑張っていただきたいと思います。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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