2017/12/14
石焼濃厚つけ麺 風雲丸@菊川 「石焼濃厚つけ」

抜けるような青空に誘われて、週末恒例のウォーキング。コース設定しやすい三ツ目通り・新大橋通りの交差点の近くに、新店ができたというので、そこをランチ・ポイントに。

12月オープンのこのお店、いかにも資本系っぽい店構えですが、3ブランドをFC展開する広島の会社のFC店。この「風雲丸」は、全国6店舗・海外1店舗の展開で、東京では八王子に出店していたようですがこの夏に撤退し、この店により再進出。メニューは「石焼濃厚つけ」「濃厚つけ」「濃厚煮干しラーメン」の3系統。とりあえずはこの店イチオシの、「石焼濃厚つけ(並盛 250g)」(850円)をポチッとな(麺は大盛350gまで無料)。店内は、海鮮居酒屋っぽい派手な演出。
つけ汁がグラグラと煮立つ派手な演出。こういうタイプは「辛」系が美味いので、メニュー選択をチョイと後悔。
まずはつけ汁をひと口……結構、不思議な味わい。「超濃厚豚骨魚介」と銘打ってますが、メインは豚肉・豚骨・豚背脂を煮込んだという、「豚骨」というかコッテリとした「豚出汁」で、いきおい「重さ」が気になるところを、グラグラと煮立ててなんとかフォロー。魚介系は魚粉をダイレクトに使ったような効かせ方で……ただこれだけ煮立たせると、かなり風味・旨味は弱めとなってしまいます。豚骨の硬質感や重み、魚介系の風味を、煮立たせることで敢えてトバして、高温でポップになったコッテリ感だけを残したような、非常に珍しいアプローチ。
麺は中太弱縮れ。「超濃厚」スープの持ち上げを計算してか丸い断面、ラーメンと共通の麺なのか、つけ麺用にしては長めの切り分けです。そのまま一本いただきますと、派手さと力強さのある小麦の甘み、コイツをグラグラ煮立ったつけ汁にくぐらせて、ズバァ~~ッとイキますと……う~~む、「超濃厚」という割に、かなり麺が勝つ不思議なバランス。煮立ったつけ汁は、いきおいコク・キレが弱く感じられ、それゆえ麺の甘みも締まらないという悪循環。
具材はすべて麺皿の上で、チャーシュー、メンマ・海苔に、薬味のネギが少量。バラ肉チャーシューは、一枚ずつ炙っているようですが、炙りがオモテ面だけという中途半端な仕上がり。濃いめに味付けていますが、脂身が多いためコッテリ感が強く、つけ汁とキャラがかぶります。

スープ割りは卓上のポットから。非常にすっきりとした魚介出汁(煮干し主体)で、こちらもアツアツ。「超濃厚」というフレコミがインプリンティングされてしまったため、ついつい割りスープを入れすぎてしまいましたが……主力のコッテリ感がパアッと晴れて、これはこれで悪くないエンディング。

この店もFC店とのことですが、内装・アイテム・店員配置に、直営店並みのチカラが入りまくった勢いのある店。やはり、運営3ブランド初の都心部出店ということで、チカラが入っているのでしょうが……正直言えば、ややボンヤリした味。鍋のように、煮立たせるほど素材の味がよく出て混じり合うならいざしらず、煮立たせればスープの旨味やコクが飛ぶことを承知の上で予定調和を求めるのは、かなりの高等技ですな(チゲ系に成功例はありますが)……石鍋で煮立たせない、「濃厚つけ」(800円)も試してみたいお店でした。
店舗情報は、こちら。
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