2017/12/17
らーめん 已己巳己@代々木公園・渋谷 「味噌ラーメン」

冬空の下、朝から気温も上がらず、厳しい冷え込みとなったこの日。こんな日はたまらなく「味噌」が欲しくなりますな……そういえば、「已己巳己(いこみき)」の味噌がまだ未食だったはず。すこし遅めのランチに仕事場からテクテク。

4月オープンのこのお店、その際は「煮干し醤油ラーメン」をいただきましたが、「味噌」の丁寧な製造工程を目のあたりにして、「いずれ…」と思っておりました。メニューはオープン時より多少変更となっており、「煮干醤油ラーメン」「味噌ラーメン」に加え「タンメン(醤油)」がラインナップ。オープン時にはあった「キムチ味噌」を狙っておりましたがメニューから消えており、とりあえずは基本の「味噌ラーメン」(880円)で(料金後払い)。
中華鍋で野菜を炒め、そこに味噌ダレとスープを投入するという、札幌流の調理工程。まずは、スープをひと口……おぉ、こちらも「煮干醤油」同様、ノスタルジックな味わい。味噌ダレは、昔FCチェーンが多用した赤味噌主体。しかし、赤味噌にしてはコクと甘みが力強く、八丁味噌や江戸甘味噌などをブレンドしているのかもしれません。その上、一味でつけた辛味もそこそこ強くて……ノスタルジックな赤味噌スープに加えられた、甘み・辛みのアクセント。そういった意味では、「ネオ・クラシカル」と言ったほうがよいのかも。
麺は三河屋製麺製で、中太・中加水のトラディショナルなアプローチ。ツルリとした口あたりに、ペタッとした庶民的な甘み、コイツがネオ・クラシカルなスープに実によく合う。30年ほど昔にタイムスリップして、有名味噌FC店ではなく街中華で味噌をいただいているような、そんな気分。

具材は、キャベツ・モヤシ・ニラ・人参といった野菜類に、挽肉が少々、それに糸トウガラシがパラリとのります。野菜類は、「シャキシャキ」を少し通り過ぎて微妙にシンナリするあたりで仕上げており、麺との辛みを考えればまさに理想的な炒め加減。挽肉も、後半に向けジワジワ旨味をスープに放出、終盤はため息が出るほどいい味に仕上がってきます。

敢えて街中華的な雰囲気を出しながら、要所要所に効果的な演出の効いた、ネオ・クラシカルな味噌。渋谷の繁華街からは少し離れた、静かな住宅地にたたずむお店ですが、それでもこの日は14時半には材料切れになっており、ジワジワと人気が盛り上がってきている模様……この冬の間に、「タンメン(醤油)」も制覇しておきましょう。
店舗情報は、こちら。
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