2017/12/24
らーめん 佐とう@三軒茶屋 「らーめん」

朝早くから三茶でお仕事。朝飯を食べるのが6時前後ですので、やはり11時ごろには空きっ腹抱えて商店街をウロつくことになるわけですが……早めのランチは「佐とう」にしました。

2009年に渋谷で開店、結構人気だったそうですが家賃高騰などの影響で、2012年に三茶に移転。ただ、私は2014年に新宿西口の同名店で食べた記憶があるのですが(現在は閉店)……改めて当時の写真を見てみると、店名の字体や看板のカラーが同一ですので、同じ経営だったのかもしれません。家系のお店ですが、メニューは「らーめん」「塩らーめん」「つけめん」と、「辛」版も含む各種バリエーションと結構豊富。まずは基本の「らーめん(並盛)」(700円)と、「ほうれん草」(100円)をポチッとな、好みはすべてフツーでお願いしました。
おぉ、なかなか美しい丼景色、見ただけで味が一定レベル以上だと分かりますな。まずは、スープをひと口……うん、高バランスな上にメリハリもバッチリ。背ガラなどを使わずゲンコツだけで炊き出した豚骨は、そこそこ濃厚なのに雑味もなく、実にマイルド&スムーズな味わい。鶏油は、昨今の家系に比べればはるかに香り高く、カエシも適度にキレを強調、優れたトータル・バランスと、適度なメリハリを兼ね備えた、非常に安定した仕上がりです。
麺は、かなり太めの中太ストレート。断面が扁平したいわゆる家系麺ですが、標準的な太さからいえばやや細めか。ゆで加減は、普通指定でもそこそこカタメで、力強いコシと歯ごたえを楽しめます。ツルリとした麺肌、それが適度にスープを纏いながら、短めの麺ゆえスピーディに口腔に飛び込んで躍動する、家系独特の醍醐味ですな。
具材は、チャーシュー、海苔・ネギと、増量したほうれん草。肩ロース・チャーシューはホロホロの柔らかさ、箸で自由な大きさに取り分けられますので、麺とも自在に絡みます。ほうれん草は、盛りとしてはやや不満ですが、クリアな風味で搾り加減も文句なし。

円熟した技量のみがなしえる、非常に安定したクォリティの家系ラーメン。マスプロ化された「家系もどき」が街に氾濫する昨今、本物の味を安定して供給できるこうしたお店は、実に貴重ですな……しかも未明までの長時間通し営業。正午前にもかかわらず、続々と入るお客さん、このあたりでは、なくてはならないお店になっているようです。
店舗情報は、こちら。
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