2018/03/25
九州豚骨らーめん 博たま@神田 「博多ラーメン・半チャーハンセット」

花粉がバンバン飛び交い、すっかり春めいた週末の昼下がり。神田にできた路地裏の新店「博たま」へ。スマホの地図では非常に狭い路地に位置していましたが、実際にはご覧のような広さで、ちょっとレトロな雰囲気。私が子供のころ(昭和40年代)なら、これくらいの広さがあれば三角ベースで野球ができましたな。

3月オープンのこのお店、麺メニューは「博多ラーメン」「辛博多ラーメン」の2系統で、ウリはチャーハンとのセット。「博多ラーメン」が650円なのに、「博多ラーメン・半チャーハンセット」は690円で筆頭ボタン。ここまで頑張っておられるのに、ラーメン単体を頼むのは気が引けますな……自己ルール違反ですが、目をつむってセットのボタンをポチッとな。
まずは、スープをひと口……なんとも、ミルキー&マイルド。長時間炊き込んで、完全乳化させた豚骨スープ、シルキーな口あたりと、トロトロッと舌の上で広がる柔らかな風味、豚骨臭さはほとんどなく、下卑た脂っぽさも一切なくて、なかなかスマートな豚骨です。カエシは薄口醤油系のようで、コクよりもキレ重視、ケミカル的なワザとらしさもほとんどありません。
麺は極細ストレートの、いわゆる博多麺。カタさは6段階から選べますが、「当店おすすめ」は「ばりかた」、それで頼んでみましたが、ドンピシャリなゆで上がり。必要最小限のしなやかさと適度なポキポキ感、ポリポリと軽快な歯切れも心地よく、世の博多麺の中でも甘味は結構強い方。路上看板には、「独自に小麦を配合」とありましたが、その甲斐はあったようです。ちなみに麺量は120g程度で、博多系としては標準的。
具材は、チャーシューと万能ネギ。肩ロースチャーシューは薄切りの大判、自家製で蒸して仕上げているそうですが、質感としては少し低温調理っぽい。肉の旨味を素直に活かすような味付けで、キレのあるスープとの相性もバッチリです。卓上には、おろしニンニク、辛子高菜、紅生姜、胡椒などが完備。この辛子高菜は旨味より辛味重視の一品で、スープに馴染むまで少し時間がかかりますが、馴染んでしまえばガラリとアグレッシブな雰囲気に。
チャーハンは、半分炒めてあったものを、注文ごとにさらに炒めてから提供。具材もシッカリ入っており、「パラパラ」とはいえませんが、微妙に焦げたラードの香ばしい風味が面白い。レンゲで少量すくってスープと合わせてみましたが、最初から計算されているのか相性バッチリ。スープのミルキーな風味に焦げたラードの香ばしさが、やや薄味のチャーハン味付けにキレたスープが、それぞれカッチリかみ合って、こいつはなかなか美味い。

ラーメン単体でも800円が当たり前になりつつあるご時世に、700円を切る半チャンセット。それも、多店舗経営の資本系ならいざ知らず、こんな路地裏の個人店(?)で……チャーハンは五穀米使用のものも指定可能で、シュウマイなんかも美味しそう。やや分かりにくい場所にあるのがタマにキズですが、神田駅東口のほど近く。機会がありましたら是非。
店舗情報は、こちら。
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