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麺屋 Rai遥@虎ノ門 「煮干し中華そば」

Rai遥@虎ノ門・20180331・路地
 満開の桜も散りはじめ、それと同期するように私の風邪も治りはじめた春の夜。帰り道にチョイと寄り道して、西新橋の新店「Rai遥」へ。場所は「7.5Hz」があったところ。
Rai遥@虎ノ門・20180331・店舗
Rai遥@虎ノ門・20180331・券売機
 3月オープンのこのお店、居抜きではなく内装を大幅変更、店内レイアウトも変わっています。入り口わきの口上には、「大正11年創業、京都の老舗問屋から仕入れる国産片口煮干しと3種の節」を使用とあり、ほぼ同じ口上を使う店が奈良にありますので、なにか関係があるのかもしれません。メニューは、「煮干し」「濃厚煮干し」の「中華そば」と「つけめん」、まずは筆頭の「煮干し中華そば」(750円)を、「味玉」(100円)つけてポチッとな。店内は女性のみ3名のスタッフで切り盛り。
Rai遥@虎ノ門・20180331・煮干し中華Rai遥@虎ノ門・20180331・スープ
 お、ちょっと勢いを感じさせる丼景色、こういう一杯にはどこか見どころがあるものです。まずは、スープをひと口……いやぁ、こんな「煮干し」は初めてかも。スープを口にふくんだ瞬間、口腔にパァッと広がる、なんとも強烈で不思議な香ばしさ。煮干し由来の風味だと思われますが……(やったことはありませんが)焼き干しをさらにディープローストしたような、スモーキーに感じるギリギリのレベルのフレーバーです。あまりに派手な風味から、最初は香味油に移して使っているのかと思いましたが、いくら麺で拾っても最後までパワーは衰えず、カエシやスープそのものにも使っているのかもしれません。ベースの鶏ガラもなかなかのコク、ハイレベルなオリジナリティとクォリティです。
Rai遥@虎ノ門・20180331・麺
 麺は中細ストレート。やや低加水の麺をカタメにゆであげ、強めのコシとシッカリとした歯ごたえ、当然甘味も相当強く、個性的なスープに対してまったくヒケをとりません。どことなく、京都ラーメン系の麺のようなニュアンスも感じられますが……どうでしょう。
Rai遥@虎ノ門・20180331・具材Rai遥@虎ノ門・20180331・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、刻みタマネギにネギと三つ葉、そして追加の味玉。印象的だったのは実はネギで、少量ですが実に力強いザクザク感、もはや先入観のカタマリになっていますが、これは九条ネギだよなぁ……メンマもシッカリと穂先使用。チャーシューと味玉が意外に無個性なのも、なんとなく京都ラーメン系のような気が……

Rai遥@虎ノ門・20180331・卓上
 一応、店のイチオシはこの「煮干し中華そば」ですが、「鶏ガラをドロドロになるまで」「超濃厚」など、口上から感じられるお店の「思い入れ」は、なんとなく「濃厚煮干し」にあるような……この辺りにも、濃厚に「京都」の気配を感じます。先日、故郷の広島から帰ってきたばかりですが、いきなり第二の故郷・京都への郷愁を誘われた一杯、日をおかず「濃厚」を食べれば、さらに何かが分かるでしょう。

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つきじ 大河原@築地 「濃厚煮干し中華そば」

大河原@築地・20180328・桜
 新幹線で風邪をもらってしまい、それが家族にも伝染ってしまって、一家総ダウンとなってしまった一週間。もちろん食べ歩きどころではありませんでしたが……週末になって風邪も抜けはじめ、病み上がりに濃厚な一杯で精力をつけるべく、築地の新店「大河原」へ。このときは、築地川公園の桜も5分咲き程度。
大河原@築地・20180328・店舗
大河原@築地・20180328・メニュー
 3月オープンのこのお店、「築地とり食堂」があった場所で、看板や提灯の雰囲気もよく似ていますので、業態変更しただけなのかも。メニューは、鶏ガラ・煮干しによるアッサリ系と、豚骨・煮干しによる濃厚系の、それぞれ「中華そば」と「つけ麺」があります。筆頭はアッサリ系のようですが、今日はもちろん濃厚系から「濃厚煮干し中華そば」(800円)と「味玉」(100円)をば。卓上にはありませんが、お願いすれば「おろし生姜」や「おろしニンニク」を持ってきてくれます。
大河原@築地・20180328・濃厚煮干し大河原@築地・20180328・スープ
 使っている丼も含め、「築地とり食堂」の頃の雰囲気を色濃く残す丼景色。まずは、スープをひと口……なんともクセのない、実にスマートな味わい。「大量の豚骨を強火で長時間炊き」込んだという豚骨スープ、適度な乳化で適度に濃厚、それでいて豚骨特有の臭いやクセをあまり感じさせません。これに煮干しが絡むわけですが、まるで完全に豚骨と溶け合っているように一体化しており、こちらも苦み・渋みといった煮干し特有のクセは一切なし。両者のクセが取り払われ、味としてほぼ完全に一体化して……このあたりの味づくりも、「築地とり食堂」を彷彿とされるものがありますな。
大河原@築地・20180328・麺
 麺は、やや細めの中太ストレートで、これも「築地とり食堂」の麺と同じものに思えます。加水率やや高めの麺をしなやかにゆであげて、コシよりもノド越し重視のセッティング、ゆでにより甘みも強めに引き出され、それでも豚骨に合わせるにはやや弱めのところ、スマートな味わいのスープゆえ、意外と相性も悪くありません。本来は鶏白湯に合わせた麺のはずですが、こういう「落としどころ」もあるんですな……
大河原@築地・20180328・具材大河原@築地・20180328・味玉
 具材は、チャーシュー、メンマ、海苔に刻みタマネギ、薬味のネギと追加の味玉。チャーシューはバラ肉使用で小型細身が3枚入り。ホロホロの柔らかさで自然に崩れていきますが、麺がストレートですので、両者の絡みはややイマイチ。味玉は、「築地とり食堂」の頃のクォリティが維持されており、半熟具合といい味付けといい一級品です。

大河原@築地・20180328・卓上
 お店が面する晴海通り沿いには、家系の「壱角家」、豚骨の「ふくちゃん」、豚骨魚介の「築地大勝軒」などがひしめいており、この「築地大勝軒」が最近「みそ熊」という北海道ラーメンのお店に変わったためにパワー・バランスが変化、煮干し系で勝負可能と読んでの業態変更なのかもしれませんが……市場の豊洲移転も今年10月に控え、このラーメンストリートの主要顧客(?)だった市場の方々の進路も様々。このお店だけでなく、築地場外の近辺のお店すべてに、難しい判断が迫られているようです。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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