fc2ブログ

麵屋 ひょっとこ 銀座店@銀座・有楽町 「和風柚子柳麺」

ひょっとこ@銀座・20180624・東急プラザ地下
 なんと、あの交通会館地下の名店「ひょっとこ」が、銀座に2号店を出したとか。交通会館のお店は、老齢のご主人が一人で切り盛りする、通路に7席ほどのスツールがむき出しになった気さくな作りで、2008年頃まではサッと入ってサッと食べられる便利な店でしたが……その後メディアに紹介されたのか行列店になってしまい、私のような行列嫌いには縁遠いお店に。銀座店にも行列ができるのは時間の問題、その前になんとかすべく、地下鉄銀座駅の地下道を東急プラザ方面へ。
ひょっとこ@銀座・20180624・店舗
ひょっとこ@銀座・20180624・券売機
 まるでワンショット・バーのようなオシャレな空間。実はこの前日にもお店を探して彷徨ったのですが……あまりにも交通会館店とのギャップが大きすぎ、これが「ひょっとこ」だと気づいたのは閉店5分前で、結局断念。メニューは本店と同じく、「和風柳麺」と「和風柚子柳麺」(2007年頃までは「和風」という冠なし)。10年前、最後に食べたのが「和風柚子柳麺」(730円)でしたので、やっぱりコイツをポチッとな。10年を経て値上げ幅30円とは、大したもの。
ひょっとこ@銀座・20180624・和風柚子柳麺ひょっとこ@銀座・20180624・スープ
 10年前は違ったと記憶する、青柚子が目を引く丼景色。まずは、スープを一口……むむ、記憶よりかなり味が濃い印象。公式HPにもある通り、「ひょっとこ」のスープはきしめんの出汁がルーツになっており、カツオ・昆布出汁がベース。これにアッサリとした鶏ガラを合わせたものですが……私のアテにならない記憶では、明らかに10年前よりカツオがシッカリと主張しており、それで旨みが増したせいか、カエシの塩味も少し強めに感じます。また、柚子も青柚子に変えた(?)せいか、その風味も実に鮮烈。濃くなったというか派手になったというか……若き店主が担う「ひょっとこ」ですので、これはこれでよいのでしょう。
ひょっとこ@銀座・20180624・麺
 麺は中太ストレート。昔は、中細か細麺に近い縮れが入ったモノでしたが、スープの押し出しが強くなっていますので、この程度の太さの麺で受けるのもアリでしょう。いかにも「中華麺」的なホッコリとした甘さ、コイツが強めになった旨みと塩味でグイッと引き締められて、なかなかの食べ応え。う~~む、私のようなオールド・ファンにとっては、コイツは明らかにニューエイジの「ひょっとこ」ですな。
ひょっとこ@銀座・20180624・具材ひょっとこ@銀座・20180624・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、メンマ、味玉半個に三つ葉・ネギといった薬味類。この真一文字で厚切りのバラ肉・チャーシューは、昔から「ひょっとこ」のトレードマーク。シッカリとした食感のメンマも同様(昔よりやや太くなった?)で、その他も青柚子以外はほぼ一緒。ただ、昔よりスープが「濃く」なったせいで、チャーシューにしみた生姜風味や、メンマの醤油味が目立たなくなりました。それでもやっぱり、このチャーシューは美味い!

ひょっとこ@銀座・20180624・看板
 その昔、まるで舌の上をヒュッと掠めすぎるような、空気中にスッと溶け込むような、そんな「シンプル&ピュア」な味造りに、「これで関東の人に受け入れられるかしら」と心配していましたが……やはり、人気店になる過程で、ある程度のメタモルフォーゼを経てきた模様。それでも10年以上、基本のスタイルは一切変えずメニューも加えず、ひたすら「柳麺」と「柚子柳麺」のみで勝負して、こうして銀座に2号店を構えることができるとは……あの老齢なご主人の、頑ななまでの「信念」が、なしえた勝利といえましょう。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

ラーメン 暖暮 恵比寿南店@恵比寿 「ラーメン ねぎ増」

暖暮@恵比寿・20180621・恵比寿銀座
 梅雨入りし、かなり蒸し暑くなってきた金曜夜。久々に都心に再進出してきた「暖暮」を訪ねに、恵比寿銀座をテクテク。
暖暮@恵比寿・20180621・店舗
暖暮@恵比寿・20180621・メニュー
 公式HPによれば、2000年に福岡で創業し、いまや福岡を中心に九州・沖縄、東は静岡・神奈川、果てはカナダ・オーストラリアなど海外にまで、約30店舗を運営する発展ぶり。東京には現在町田に店舗があるようですが、以前は神田や池袋にお店がありました。神田店があった頃に一度訪店しており、10年ぶりの再訪。
暖暮@恵比寿・20180621・注文票
 豚骨専門店ですので、メニューは「ラーメン」とトッピング・辛味のバリエーション、オーダーシートに好み含めて注文を書き込みます。今回は「ラーメン」(750円)に「ねぎ増」(50円)、麺の硬さは「かた」にして、あとはデフォでお願いしました。
暖暮@恵比寿・20180621・ラーメン暖暮@恵比寿・20180621・スープ
 10年ぶりの再会ですが、当時の写真と比べると、ちょっとチャーシューがリッチになったのかしら。まずは、スープを一口……10年前と比較するのは無理がありますが、当時からさらに「洗練」されているような印象。完全乳化する手前で止め、豚骨の旨みとホノ甘さを最大限に引き出しながら、豚骨臭は一切感じさせないテクニカルな仕上がり。10年前は気になったケミカル的な演出も影をひそめ、カエシによるコクの演出はきわめて自然。細部までこだわって実現された、スマートな味わいです。
暖暮@恵比寿・20180621・麺
 麺は極細ストレートで、いわゆる博多麺。注文通り、キッチリ硬めの仕上がりで、ポリポリと軽快な歯切れ、低下水麺特有の強い甘みと、博多麺の魅力満載ですが……10年前は気にならなかった粉っぽさが、今回は少し感じられ。ゆで湯のせいか素材のせいか、そのあたりはよくわかりません。
暖暮@恵比寿・20180621・具材暖暮@恵比寿・20180621・チャーシュー
 具材は、チャーシューと増したねぎ、これに辛味ダレがのります。このバラ肉チャーシューが上物で、クッキリとした味付けと焼きの入り具合、さらにコク付けに少量のマー油(?)がつけられて、なかなかボリューミーな味わい。豚骨のチャーシューにしては大判で、しかも2枚、このあたりも10年前からはかなりの進化。辛味ダレは、以前と同様に最初の金属的な辛さが気になりますが、馴染むにつれて全体をアグレッシブに演出、後半スープをグイグイ盛り立てます。
暖暮@恵比寿・20180621・高菜暖暮@恵比寿・20180621・味変後
 卓上アイテムは、おろしニンニク、辛子高菜、紅生姜など。おろしニンニクは匙が大きく、希望より多めに投入されてしまいましたが、それでも受け止めきるところが、このスープの凄いところ。辛味ダレつきですので、辛子高菜は当然ながら旨味重視で、これらが役割を演じきった状態のスープの味、コイツは一食の価値ありですな。

暖暮@恵比寿・20180621・卓上
 ただし、課題を一つ。私が座った席(2番)からは、左右どちらも卓上アイテムが遠く、1・3番にお客さんが着席した状態では手を伸ばせません。店内を見渡したところ、この席だけがそういう配置になっており、コイツは多店舗展開しているグループの設計とも思えなかったり……卓上アイテムを減らせば、それなりに原価率も向上するのでしょうが、まずはサービス優先で考えて欲しいと思う、オジさんなのでした。

 店舗情報は、こちら

【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking

プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

カレンダー

05 | 2018/06 | 07
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

月別アーカイブ

検索フォーム

Powered By FC2ブログ

今すぐブログを作ろう!

Powered By FC2ブログ

ブロとも申請フォーム

QRコード

QR