2018/06/02
中華ソバ 櫻坂@渋谷 「つけソバ」

桜も散って、新緑が覆う桜坂。先日「塩ソバ」を食べたばかりですが、その斬新な味に惹かれてしまったのと、この夜は結構冷え込んだので、コイツは「味噌」も今シーズン中に食べねばと、イソイソ再訪。

ガーン、残念ながら今シーズンの「味噌」は終了、後続のお客さんからも続々と「味噌終わり~?」の声が上がりますが、ないものはない。ま、気を取り直して未食の「つけソバ」(800円)をポチッとな。ここに来るたび、「つけソバ」を食べているお客さんが多いので、ずっと気になっておりました。
まずは、つけ汁をひと口……うんうん、あの豚骨魚介ブーム全盛を彷彿とさせる見事な味わい。味は基本的に「中華ソバ」と同じ構成ですが、醤油ダレが少し強いためキレが増し、それに魚介系が呼応して、動物系より前面に出てくる感じ。コッテリ感も抑え気味でサラリとした飲み口、これで麺とどう合わせるのか面白くなりそう。
麺は中太ストレート。基本的に「中華ソバ」の麺と同じのようですが、カタメにゆで上げ、さらに水でキュッとシメてあるため、別モノのようにビビッドな食感。小麦色の麺肌が何とも美味そうで、思わずそのままひと口いただきますと、これがまた出汁もかけてあるんじゃないかと思えるくらい、なんとも鮮烈で明瞭に輪郭線が感じられる、クッキリとした甘み……いやぁ、この麺は素晴らしい。
コイツをつけ汁にくぐらせ、ズバァ~~ッとイキますと……ただでさえ存在感の強い麺の味わいが、さらにグイグイと強まる感じで、いやぁコイツは美味い! もともと麺を柔らかめにゆでてある「中華ソバ」でも、麺が勝ち気味と感じていましたが、このように敢えて麺を前面に打ち出した方が、全体のバランスがビシッと決まりますな。麺量も240gはあって、大満足。
具材は、チャーシュー、メンマに味玉が半個、そしてタップリの細切り白ネギ。チャーシューは、「中華ソバ」と同じバラロールを少しほぐした感じのモノで、ご覧のように量もタップリ入っています。長ネギのシャキシャキ感も、麺のプリプリ感と絶妙に合って、量も適切。
スープ割りをお願いすると、動物系のスープが足されて帰ってきます。ビビッドな麺の味わいと、キレのあるつけ汁のコラボを楽しんだ後は、動物系を加え安定度の増したスープ割りで豊かな余韻を楽しむという趣向。こういう落ち着いたエンディングも、悪くありませんな……

これまで2回訪店し、2回ともお客さんの半数は「つけソバ」を食べておられましたが……その訳がハッキリ分かった一杯。コイツはまさに看板メニューですな……豚骨魚介ブーム全盛の時代にも、これほどの一杯は珍しかったかも。これは「味噌」も食べねばなりません。春・夏・秋が過ぎ去って、また寒くなるころに、必ずや再訪するでしょう。
店舗情報は、こちら。
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