2018/06/16
NOODLE MEISTER 源九(GENK)@九段下 「特製丸鶏醤油ラーメン」

年度初めだからか、宿題店がドンドン溜まって悩ましい日々。この日も水道橋にするか九段下にするか悩みつつ、九段下の新店「源九」へ。場所は、「タンメン シャキシャキ」や「雲林坊」「八咫烏」が集中する界隈で、ご覧の交差点を少し直進して左へ曲がれば「八咫烏」、直進せず右折すればすぐ「源九」です。

5月下旬からプレオープンのこのお店、ご覧のように「特製貝だし塩ラーメン」と「特製丸鶏醤油ラーメン」に絞り200~150円ほどディスカウントして営業中(本記事アップ時点では終了)。しかし、楽しみにしていた「貝だし」はすでにスープ切れ、やめて水道橋某店にまわるか、しばし悩みましたが……今日は用事があって時間が惜しいので、「特製丸鶏醤油ラーメン」(700円)で。
さすが「特製」だけあり、具材もにぎやかな丼景色。まずは、スープをひと口……う~~む、プレオープン中でしたので敢えて指摘しますが、コイツは鶏油が課題ですな。能書きでは、「国産丸鶏100%」のスープに、「大山、美桜鶏、総州古白鶏からとった鶏油」を使用とのこと。しかし序盤は、丸鶏の旨味も醤油のコクも、ほとんど鶏油がマスクしており、またこの鶏油が上質でクセがないものだから、ますます味が弱く感じます。後半というか終盤、麺が鶏油を拾ってようやくバランスが取れ、鶏の旨味や生醤油のコクが顔をのぞかせますが、時すでに遅しの感。
麺は、やや細めの中太ストレート。毎日店内で製麺するそうで、「春よ恋」主体の内麦ブレンドとか。まさに、能書き通りの上質な味わい、しなやかさとコシが両立した食感も文句なく、これはさぞかし「貝だし」が合うだろうなぁ……「丸鶏醤油」と合わせるなら、甘味にもう少し外麦的な派手さも欲しいところ。ただ、能書き(写真は下掲載)をよく読むと、「煮干し」のラーメンを構想しているようで(本記事アップ時点で提供中)、そちらにはこの麺を一晩熟成させて使うとか。「煮干し」かぁ……そいつは楽しみ。
具材は、チャーシュー2種とメンマ・味玉、薬味は三つ葉とネギが2種。チャーシューは、低温調理の豚肩ロースと鶏ムネ肉の2種類で、肩ロースは敢えて脂身を多めに残し、低温調理独特の「肉々」しさと脂を絡めようという狙いで、なかなかグッド。メンマも敢えてカタメの食感が麺とよく合い、味玉も素材の良さを直接訴えかけるような薄味ですが……意図はよく分かるものの、もうひとヒネリあったようがよさそうな。

無添加、無化調だけでなく、全ての原材料に国産食材を採用するコダワりよう。丸鶏からは十分な鶏油が出るはずでが、あえてその鶏油を使わず、ブランド鶏の鶏油を使うというコダわりようですが……多少コダわり過ぎてしまったような一品。店名に「NOODLE MEISTER」と冠するくらいですので、すべてにコダわらなくてはいけないのでしょうが、もう少し肩の力を抜いたほうがよいのかも。次回は必ず、「貝だし」をいただきに参ります。
店舗情報は、こちら。
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