2018/08/29
MENSHO SAN FRANCISCO@新宿 「トウモロコシの冷たいらぁめん」

世間がお盆休みの間に、馬力かけて仕上げるつもりだったお仕事が、休み前にあっけなく片付いてしまって、しばし呆然……私も休めという「神の声」なんでしょうが、仕事柄お盆に夏休みをとったことがほとんどないという、我が人生。ゆったりと落ち着いた店で身の振り方でも考えるべく、新宿の新店「MENSHO SAN FRANCISCO」へ。

「麺や庄の」の庄野氏率いる(株)麺庄、都内7店舗を構えるこのグループが、2016年サンフランシスコに出店し大人気となったのが「MENSHO TOKYO」。そして、今年7月新宿MYLORDのレストランフロア・リニューアルに合わせて、「MENSHO TOKYO」を逆輸入する形で「MENSHO SAN FRANCISCO」がオープン。
メニューは鶏白湯系を中心に、シンボリックな存在として「A5黒毛和牛醤油らぁめん」(1,950円・1日40食限定)を置き、夏季限定で「トウモロコシの冷たいらぁめん」(990円)も提供。お盆休みのことで頭がいっぱいで、何も考えず筆頭の夏季限定を、ポチッとな。
配膳時、「スープにはゴールドラッシュ、ピュアホワイトと鶏を使い、赤いトッピングはザクロです」との説明、ちなみに「ゴールドラッシュ、ピュアホワイト」というのはトウモロコシの品種だとか。まずは、スープをひと口……いやぁ、なんともピュアで「まっすぐ」な味。自動販売機でも売っているくらい、コーン・スープというのは馴染みが深く、それゆえ先入観を持って味わいがちですが、ひと口目からハッキリわかる、次元の違う上質な味わい。なんともふくよかな甘さ、コーンとは思えない瑞々しくフルーティーな味わいが、サラッと舌を潤して、スキッと喉奥に消えていきます。いやぁ、コイツは美味い。
MENSHO系ですので麺はもちろん自家製、かなり太めの中太で、手揉みのような縮れ・ネジレが入ったモノ。この麺は、非常に味が強くてちょっとビックリ、小麦の甘さのほかに、穀類の味わい、強いて例えるときな粉のような味があって、トウモロコシのスープとも実によく合う。あとで調べると、キヌアという南米原産の穀類が練り込まれているようで栄養価が高く、あのインカ文明ではトウモロコシと並び珍重されていたとか。
具材は、鶏チャーシューに味をつけたトウモロコシ、ナッツとザクロに、水菜・スプラウト・ネギといった薬味類。鶏ムネ肉のチャーシューも、実にさわやかな風味がついており、冷製スープになんともピッタリ。ザクロの鮮烈な酸味・甘味も、計算し尽くされたかのように、実によく合う。このあたり、さすが「庄の」と唸るほかありません。

ただ、ちょっと気になったのは厨房スタッフの数。かなり客席の多い店ですが調理スタッフは2名態勢、注文が集中するとかなり待つことになります。U字型のカウンター、私の対面側の女性客は、私より少し前に食券を渡したようですが、なかなか配膳されないので厨房の方をずっと注視。15分以上たった頃、やっと彼女にも配膳され、1分もたたず私にも配膳されましたが、ひと口食べて視線を上げると、もう女性客は消えていました……ほとんど食べず、帰ってしまった雰囲気(行列嫌いの私より、さらに気の短い方がおられるとは……)。このあたり、少し改善の余地がありそうです。
店舗情報は、こちら。
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