2018/11/16
中華そば 集来@大門 「手打タンメン」

ヒンヤリとした曇り空、空っ腹かかえて会社から仕事場へ移動しますが……「モウモウと湯気が立ち上る、アツアツの一杯」といったイメージが、頭から離れません。思わず途中下車して、大門の老舗「集来」へ。

なんでも創業は1940年代とのことで、70年以上は営業している超老舗、私も少なくとも15年以上前から、何度もお世話になっております。メニューもほぼ不動のラインナップで、「ラーメン」「五目麺」「タンメン」「サンマー麺」に、手打ち麺、ワンタン、チャーシューといったアイテムが絡んでくるバリエーション。ランチ時に訪れたのは久々なので(なお現在はランチ営業のみ)、常連さん達の注文に耳を傾けておりましたが、主要メニューがほぼ均等に注文されており、「愛」の深さがうかがえます。今日は「手打タンメン」(760円)で。
コンモリ盛り上がる野菜類から、モクモクと湯気が立ち上って、「これぞタンメン!」という丼景色。まずは、スープをひと口……なんか以前よりもキレが増しているような。ジンワリとした鶏ガラと野菜の旨味に、生姜をビシッときかせるスタイル。以前はもっと塩ダレでキレを演出していたように記憶していますが、塩から生姜による演出にややシフト、これはこれでイイ感じですな。
麺は、極太の平打ち縮れ。こんなに太い麺を、こんなに強烈に縮れさせたタイプは都心ではほとんどなく、まさに「集来」名物。汁ハネなど気にせず、ピロピロとした口あたりを楽しみながらモリモリ頬張り、強烈なモチモチ感を思う存分楽しめば、甘味がジワジワと口中に広がって、それが生姜でキリッと引き締まる。「日本人に生まれてよかった…」的な瞬間ですな。
具材は、白菜・モヤシ・ニンジンなど野菜類がたっぷりと、豚肉も少量入っています。特に、スープのキレへ向けて、白菜の甘味を押し出すあたりが「集来」ならでは。麺の甘みとシナジーしながら、生姜の香りを伴って、喉奥にスッと消えていきます。

日本人の心を震わす、昭和以来の「昔の味」。厨房は女性2名で切り盛りされておられますが、ご主人がいらっしゃらないのがなんとも寂しい。そのせいで、ランチ営業のみになったのかな……時を超え、平成の次の時代にも引き継いでいってほしい一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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