2018/12/30
臥龍@三軒茶屋 「らーめん」

渋谷での仕事も年内は今日で終わり、年明けまでしばらく立ち寄りませんので、渋谷起点の食べ歩きで宿題になっている店に行きますか……しばらく「三軒茶屋・名店巡り」もお休みしておりましたので、再開ということで「臥龍」さんへ。場所は、駅から南に延びる商店街の中。

2006年オープンと、すでに老舗の風格が漂うこのお店、その軍鶏白湯には定評があります。メニューは「らーめん」とそのトッピング・バリエーション、それに「味噌」と「味噌つけ麺」。トッピングの鶏チャーシューは2種で合わせて250円、これが入る「鶏チャーシュー麺」が850円ですので、かわりに豚チャーシュー150円が入る「らーめん」は750円かと思いきや、なぜか800円……なんだかよく分かりませんが、とりあえず「らーめん」と「半熟味玉(一個)」(150円)で(後会計制)。
ネギの緑が、実に鮮烈な印象の丼景色。まずは、スープをひと口……いやぁ、実に伸び伸びとした朗らかな味。サラリとした鶏白湯、ネット情報では奥久慈軍鶏ガラ、那須小川鶏の丸鶏などを炊き込んだものだそう。ピュアな旨味がスス~~ッと舌から喉に伸びていき、その後を追うように鶏のふくよかな味わいが広がって……塩ダレは、有機白醤油使用とのことですが、キレよりも旨味とまろやかさが印象的、伸び伸びとした鶏の旨味に、ホッとするような温かみを添えています。いやぁ、コイツは美味い。
麺は三河屋製麺製の細ストレート。独特な粉っぽさがありサックリとした歯切れ、甘味は透明感を帯びつつも非常に強く、他にはない味わいで驚きましたが……あとでネット情報を確認すると、レンコンを練り込んだ特注麺だそうで、さもありなん。フワッとスープに溶けこむような自然な甘味、それが伸びやかなスープとシナジーしながら口腔で大きく広がって……まるで、大型の水彩画を間近で鑑賞しているような爽快感。
具材は、チャーシュー、メンマ、薬味のネギと追加の味玉。豚バラ・チャーシューは、厚切りの大判が一枚入り。スープの味わいから、メニューにいう「炙り豚チャーシュー」だとアクセントが強すぎるかと思っていましたが、炙りによる香ばしさはほぼなく薄味に仕上げて、豚・鶏の旨味のコントラストを、ジンワリと押し出します。一方、味玉は黄身を少し濃く味付けて、スープの旨味を背景に、味の立ち上がりを楽しませるスタイル。メンマは穂先をタップリと使用して、食感・風味も文句なし。ネギも笹切りにすることで、最後まで麺に適度に絡みザクザク感と薬味を楽しませます。

「三軒茶屋を代表する一軒」であることはもちろん、鶏白湯として都心&近郊でもトップクラスと思える一杯。
そしてこの一杯が、2018年のラーメン食べ納めとなってしまいましたが……「臥龍」とは諸葛亮(諸葛孔明)のことで、「今は世に知られていないが、天にも昇るような優れた能力をもっており、いずれ世に大きく羽ばたく人物」という意味だとか。来る年が、みなさんにとっても私にとっても、「大きく羽ばたく」一年になりますように。
店舗情報は、こちら。
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