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西安麺莊 秦唐記@茅場町・八丁堀 「油泼面(ヨウポー麺)」

秦唐記@茅場町・20190423・新川
 4月も中旬だというのに、寒気が居座り肌寒い一日。職場が銀座・新橋方面に戻ったら行ってみようと思っていた、新川の「秦唐記」へ。なんでも「ビャンビャン麺」という、中国・陝西省の麺を出すらしい。
秦唐記@茅場町・20190423・店舗
秦唐記@茅場町・20190423・漢字
 昨年9月オープンのこのお店、入店すると左手の厨房で、生地を手延べしながら台にパンパンと打ち付け製麺中、注文ごとに麺を作っておられます。ちなみに「ビャンビャン麺」の漢字は、見たこともない超複雑なモノ(写真)。
秦唐記@茅場町・20190423・メニュー
 麺メニューは汁系と汁なし系があって結構豊富。麺幅が2~3cmもあるというビャンビャン麺は汁なし系で使うようですが、厨房を見ていると汁あり系の中太麺も、全部手延べで作っている模様。その汁なし系は「油泼面(ヨウポー麺)」、「番茄面(トマト麺)」、「炸酱面(ザージャン麺)」の3種と、3種すべてのトッピングがのった「全套(全盛り麺)」も。とりあえず、陝西省の咸陽市周辺では定番の食べ方という「油泼面(ヨウポー麺)」(850円)をオーダー(後払い制)。
秦唐記@茅場町・20190423・ヨウポー麺秦唐記@茅場町・20190423・まぜ後
 ユーモラスなイラストが描かれた丼が、異国情緒を漂わせる丼景色。何せ麺が超幅広なので無理に混ぜず、天地返しの要領で2~3回丼内で回転させると、丼底のタレがまんべんなく全体に行き渡り、ご覧のような塩梅に。
秦唐記@茅場町・20190423・麺上げ
 そして麺をググっと引き上げ、カブりつくようにいただきますと……なんというか、素朴な美味しさと面白い風味。注目の「ビャンビャン麺」は、2cm幅くらいの平打ちで、「フカフカ」とした柔らかさ。かん水を使わず、塩を使ったグルテン結合だけで製麺するのはうどんと同じですが、讃岐うどんほどは強く結合させず、ほどほどのコシに抑えてフックラとした食感と食べやすさ。
 この麺に絡むタレは、辛味油に唐辛子や花椒などのスパイスがちりばめられたもの。ただ、この辛味油が普通の辣油と違い、油そのものに独特の風味と「重さ」があって……お店のHPから察するに、ピーナツ油なのかも知れません。見た目から尖った辛味に思えますが、実際には丸みのある穏やかな辛味で、花椒のシビレもほとんどなく、麺の甘みを引き立てる程度の辛さのバランス。
秦唐記@茅場町・20190423・具材
秦唐記@茅場町・20190423・ゆで湯
 具材は、刻みチャーシューにネギ、そしてタップリのキャベツやモヤシ。キャベツは、軽く湯通しした程度なのかシャキシャキ・コリコリ、でもこれがフカフカの麺とは、なんとも絶妙のコンビネーション。面白かったのは丼と一緒に供される「ゆで湯」で、食べている最中にコイツをひと口含みますと、辛味油やスパイスでササクレてしまった味覚を落ち着かせ、ホノカな甘味が気分さえ落ち着かせます……これ、日本のうどん屋でも使えるワザではないでしょうか。

秦唐記@茅場町・20190423・掲示
 日本にいながら、陝西省西安・咸陽の「街かど料理」が楽しめて、ピーナツ油が醸す異国情緒も魅力的。そして、あの「ビャンビャン麺」の、なんともいえぬ庶民的で素朴な味わい……日本でいえば、「ほうとう」とか「すいとん」みたいな存在なんでしょうな。店内は近隣のサラリーマンの他、ご家族連れの中国の方もおられ、私の横にもお父さんと子供さん二人。刹那、西安の街角に瞬間移動してきた、一夜でした。

 店舗情報は、こちら

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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