2019/06/22
麺屋武蔵 浜松町店@浜松町・大門 「味噌ら~麺」
一日中降ったり止んだり、例によって三茶で昼飯抜きのお仕事。働きづめで帰社途中、新橋に到達する前に、浜松町で空腹が限界となりました。通常のラーメン店は夜営業前の休憩時間、どこかないかと必死でスマホをクリクリいたしますと……あれ、浜松町に「麺屋武蔵」なんてあったっけ。なにはともあれ緊急避難。
オープンは2016年9月だったようですが、不勉強のため全く気づかず。「麺屋武蔵」には、店ごとの独自性を重視した「ダブルブランド」店と、基本メニューで客層拡大を狙う「シングルブランド」店があり、大半は「ダブルブランド」店ですが、新宿総本店以外に3店舗「シングルブランド」があって、浜松町店はそのひとつ。というわけで、フツーの「ら~麺」でも頼むかと券売機を除いておりますと……「味噌」系があるし、しかも「限定」とは別扱い。面白そうなので、「味噌ら~麺」(950円)を、ポチッとな。
最近多い「気まぐれ訪店」のため、スマホ撮影で色が濃いめに写っておりますが、実際にはもう少し白めの色合い。まずは一口いただきますと……なるほど、味噌はちょっと「すみれ」っぽい演出。ベースは「武蔵」特有ならではの、魚介と動物系のダブルスープ。昔のように秋刀魚の風味はしませんが、豚骨・鶏ガラと節系・煮干しが深く馴染んだ落ち着いた味わい。これに絡む味噌は、赤・白のブレンドを結構濃く使っており、それゆえ「重く」なるのを避けるためか、山椒などスパイスで味を調えています。その結果、スタイルとしては「すみれ」っぽくも感じたり。
麺は、他メニュー共通と思われる、グニグニと屈曲した少し太めの中太麺。「武蔵」らしくキッチリとカタめのゆで加減で、ガッシリとした口あたりと歯ごたえ。風味・甘味も実に豊かで、濃厚な味噌スープに負けていません。この麺を、さらに「カタめ」指定で注文するお客さんもおられますが……これで「最適」というか、限界かと思われ。スープのスタイルがもう少し優しければ、麺ももう少し「柔らかめ」でいいかもしれませんが。
具材は、チャーシュー、メンマと、青梗菜のような青菜にネギが2種。「武蔵」のシングルブランド系といえば、あの強烈なバラ肉「角煮」が特徴ですが、敢えて肩ロースの中厚切りにしてきたところが、むしろ新鮮。デフォの「ら~麺」よりも、味噌でさらに濃くなった味空間ですから、これはこれで正解ですな。しかも、さすがになかなか美味い。
いかにも「武蔵」らしい「横綱相撲」。絶対的な安定感のなかで繰り広げられる数々の「遊び」が、ファンを引き付けて止みませんなぁ……まぁさすがに、魚介と味噌を合わせたときにありがちな酸味は一定程度でており、一瞬「アレ?」とも思いますが、しかしむしろそれを濃いスープに「リズム」を加えているようにも思わせるところが、また「武蔵」の深さ。やはり「清濁併せ呑む」的な価値観の幅広さが、「武蔵」の強みということでしょう。
店舗情報は、こちら。
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