2019/09/29
貝だしラーメン専門店 SALT AIR@四谷三丁目・曙橋 「貝だしラーメン」

ここ数日、ずいぶん涼しくなってきて、猛暑&夏風邪で敬遠していた新店を、すこし回ってみることに。まずは、四谷三丁目「SALT AIR」へ。

8月オープンのこのお店、場所は最近復活した「塩つけ麺 灯花」創業の地で、直近では同系列の「麦の花」が営業しておりましたが、そのリニューアルと思われます。メニューは「貝だしラーメン」「貝塩つけ麺」と、そのトッピング・バリエーション。とりあえず「貝だしラーメン」(800円)をポチッとな。

オープンから1カ月弱が経過しており、さらに人通りも少ない場所ですので油断していましたが、なんと店外待ちが発生。待ちながら店内の様子を見ておりますと、麺ゆでなど調理にも少し時間を要していますが、それ以前に注文取りにも少し手間取っています。入店してみて判明したのは、開店記念のカード(写真)を渡しており、味玉や替玉など5種から1つが無料になるのですが、知らずにトッピングを食券購入した人に、返金処理が発生、さらにどれを選ぶか悩む客が続出で……さらにロット待ちも加わって、15分程度待って丼到着。
香味油がキラキラ光りアラレが浮かぶ、なんとも華やかな丼景色。まずは、スープをひと口……ほほぅ、コイツは美味い! 「はまぐり・あさり・ホタテなどの貝だし」に、香味野菜を合わせたというこのスープ、さらにイタヤ貝の貝柱を使った香味油も加わって、非常に豊かな貝の風味。旨味も非常に強く、このままでは塩ダレがキレすぎてしまいそうなところを、多めの香味油が上手く塩カドを包んで、濃厚にしてまろやかな味わいにまとめています。かつて「灯花」が丸鶏・塩ダレ・香味油で成し遂げた「奇跡」を、貝を使って再現しようという試みですな……濃厚な貝出汁にありがちな味の歪み・雑味もなく、ここに「奇跡」再び。
麺は丸山製麺製の中細ストレートで、断面が少し扁平したもの。多加水麺を麺肌がパンパンになるまでゆで上げてあり、ボリューム感あるススリ心地。国産小麦「春よ恋」「はるきらり」のブレンドだそうですが、それにしては甘みを非常に強く感じるのは、スープとの相性の良さからくるのでしょう……いやぁ、コイツは美味い! 横に座ったオジさんも、驚くべきスピードでガンガン麺をすすり上げ、アッという間に替玉コール。
具材は、チャーシュー、イタヤ貝・貝柱の醤油炙り、季節野菜(この日はルッコラ)に5色アラレ、それにサービスの味玉。チャーシューは豚肩ロースを低温調理したもので、スープに動物系の要素がないため、豚の風味・旨味が驚くほど鮮明に伝わります。そして白眉はなんといっても貝柱で、実に香ばしくて旨味タップリ、濃い醤油の味付けが、塩スープだからこそ引き立ちます。

確かに、能書きで「貝だし替玉オススメ」とするだけのことはありますが……厨房も狭く麺ゆで機も小さいため、ロットmax3杯を製造中は、替玉対応は難しい模様。横で早々に替玉コールしたオジさんは、ロット待ち+麺ゆで時間(推定20分弱)待つことになるのでしょうが……スープが冷めてしまいますな。せっかくの「奇跡」の味、替玉対応には一考が必要でしょう。
店舗情報は、こちら。
(券売機に「ランチカレー(11時~15時限定)」ボタンあり(未発売)、夏季が過ぎれば昼営業する模様です)
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