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新潟発祥 なおじ 新橋店@新橋 「背脂中華そば」

なおじ@新橋・20191129・路地
 朝冷え込んだせいか、ちょっとお腹がゆるい金曜日。手近なところで、地元・新橋の新店で1杯ひっかけて、早々に帰ることに。
なおじ@新橋・20191129・店舗
 10月にオープンしたのはあの「なおじ」、御茶ノ水店はお気に入りで、これまで何度もお世話になっております。実は2010年に「ヒノマル食堂 つけ麺 なおじ」として、ここ新橋に出店したことがありましたので、再チャレンジということになるのかしら。
なおじ@新橋・20191129・メニュー
 メニューは、「背脂中華そば」「煮干醤油らーめん」「つゆなし」で、御茶ノ水店にはある「味噌」はありません。それにしても、「煮干醤油」が650円とは頑張っていらっしゃる……油そばでも800円以上取ろうという、このご時世に。とりあえず、御茶ノ水店オープン時にいただいた、「背脂中華そば」(750円)を再びオーダー。
なおじ@新橋・20191129・背脂中華そばなおじ@新橋・20191129・スープ
 チャーシューが3枚並んだ、なかなか豪華な丼景色。まずは、スープをひと口……うん、相変わらず美味い。ハードボイルドな煮干出汁を、硬質なコクのゲンコツ清湯にカッチリと組み込み、醤油ダレでキレを深く刻み込んで鋭い味に仕上げた上で、一転フンワリとした背脂の風味で全体を優しく包み込むという設計。基本は新潟燕三条系の構成ですが、各パーツのエッジを立てることで、すこしデフォルメしたようなスタイルです。ベーススープと背脂のコントラストが結構強く、このあたり賛否あるかもしれませんが……私はもちろん「大賛成」。
なおじ@新橋・20191129・麺
 麺は、太麺ストレート。弾力がありフカッとした噛み応え、かん水少な目なのか「讃岐うどん」に少し似た食べ心地で、短めにカットしてあるため食べやすい。国産小麦5種類のブレンドとかで、たしかに派手さはないものの純朴で力強い甘味、こちらもソリッドなベーススープや背脂のコッテリ感と、いいコントラストを出しています。久々に食べましたが、なかなかイイんじゃない、コレ。
なおじ@新橋・20191129・チャーシューなおじ@新橋・20191129・メンマ
 具材は、チャーシュー、メンマと、薬味の刻みタマネギ。バラ肉チャーシューは、ご覧のように非常な薄切りですが、味付けも適度な濃さでシッカリしており脂身トロトロ、キレたベーススープとフンワリ背脂の中間にハマるような、絶妙の設計。メンマは「なおじ」の見せ所で、ご覧のように立派な穂先が、二つシッカリ入っています。ただし、風味は抜群なのですが、味付けが結構濃くて全体のバランスからは浮いてますな……御茶ノ水店で食べたときにも感じましたが、これは薄味に構えたほうが正解なのでは?

なおじ@新橋・20191129・看板
 それにしても、すでにオープンして1カ月、新橋でも酔客が集中するディープな一帯にお店はあるのに、先客ゼロの後客一人というのは……まず、店頭の提灯が多く明るすぎる上、券売機が邪魔なのか暖簾も裏返しにしてまで「中華」を強調しているため(上掲の店舗写真参照)、何のお店なのかよく分からなかったり……頼みの路上看板も、ちょっとサイズが小さいし。でも、味はこれほど確かですので、いずれ新橋の酔客に埋め尽くされることでしょう。

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ひつじそば 人と羊@神保町 「羊中華」

人と羊@神保町・20191125・ミッキー
 土曜日、久々に担々麺でも食べて週末ウォーキングしようと思い、大手町の新店をのぞきますと……なんとなく予想していましたが、臨休直撃。やはり、夏にさんざん担々麺を避けまくっていたバチがあたったようですな。直ちに踵を返し、神保町の新店「人と羊」(ひととよう)へ、例によって名物スポット「ミッキー」の前を通って向かいます。
人と羊@神保町・20191125・店舗
人と羊@神保町・20191125・メニュー
 「ねいろ屋」移転にともない、入れ替わりで11月にオープンしたこのお店、両者は系列店になる模様で、たしかに看板のデザイン・コンセプトも似ています。店内も、「ねいろ屋」を完全に居抜いたもので先客2名、そのうち1名は「官僚」さん。メニューは、「ひつじそば」と「羊中華」、スープはそれぞれ「羊と鶏のコンソメ」と「サバと羊のW」だとか。どちらも興味津々ですが、とりあえず「羊中華」(850円)をオーダー(後払い制)。
人と羊@神保町・20191125・羊中華人と羊@神保町・20191125・スープ
 丼が前に置かれた途端、強烈に漂ってくるラムの香り、表面を油膜が覆ってこの香りですので、油膜自体がラム・オイルなのかも。まずは、スープをひと口……コイツは、最強レベルの「羊」インパクト。「羊とサバ煮干、サバ枯節」からなるこのスープ、食べ進むにつれ味わいは変化するのですが、序盤はラムの風味が全開で、若干苦手意識を持つ私はムセそうに。しかし、味わいとしては穏やかでフックラとしたラム独特のまろやかさが際立って、好きな方にはタマラないかも。脂を麺があらかた拾い、特有の香りが和らぐ後半は、動物系と相性抜群のサバ節が大活躍、ラム・醤油と深く馴染んで非常に豊かな味わいに。かつてない構成ですが、かつてない美味さで思わず「刮目」。
人と羊@神保町・20191125・麺
 麺は、中細のストレート。麺肌に浮く粒々模様から全粒粉使用と思われますが、甘みは素直でシットリと力強い。多少柔らかめにゆで上げてあり、ススリ心地がよい上に、麺肌にごく微妙なザラツキ感があって、スープ持ち上げも非常に快調。特に、スープの味わいが美味さの極みに収斂してくる後半に、麺の甘みがちょうどバランスしてくるよう設計されているあたりに、「ねいろ屋」系ならではの「凄み」を感じますな。
人と羊@神保町・20191125・具材人と羊@神保町・20191125・ロール
人と羊@神保町・20191125・インゲン
 具材も非常にユニークで、「ラムチキンロール」に羊そぼろ肉、大きな平サヤインゲンと水菜に糸唐辛子、薬味は刻んだ紫タマネギ。「ラムチキンロール」は厚切りが2枚入り、ご覧の通りラム肉を鶏モモ肉でロールしてあり、なぜかラム肉のクセもなく、両者の風味が深く融合して実に美味い……いやぁ、コイツは単品で一流レストランに出せるレベル。平サヤインゲン(モロッコ・インゲン)をドドンと入れているのも革新的で、序盤ムンムンとした「羊」感の中でコイツをカジれば、非常に優れた箸休め。

人と羊@神保町・20191125・卓上
 イノベーションとは、その提唱者のシュンペーターによれば、実は全く新しいモノを「創造」することではなく、既知のモノや力を新しい方法で「結合」すること(当初「新結合」と呼ばれていた)。すでに「羊」に関しては、後楽園の「MENSHO TOKYO」が様々なイノベーションを試みていますが、魚介系との「新結合」に関しては、同店の「ラム煮干中華そば」以来のチャレンジで、勝るとも劣らない「カタルシス」が、ここにあります。こうなると、新メニューの「みそひつじそば」がとても気になる。どんな「新結合」が待っていることやら。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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