2019/12/30
三ん寅@江戸川橋 「味噌らーめん」

激烈な年末進行。昨日も退社直後に携帯で呼び戻され、夕食抜きで延々と残業……それでも区切りがついたので、独断で1日早く仕事納め。そして平日に悠々食べ歩きということで、今年の宿題となっていた江戸川橋「三ん寅」へ。

10月オープンのこのお店、ご主人が元「すみれ」本店店長ということで開店前から話題となり、これまで2回訪れましたが大行列を前に撃沈。さすがに仕事納め日の14時過ぎということで店外待ちなしでしたが、タッチの差で入店されたおじいさんでちょうど満員。外の椅子に腰かけ待っていますと、換気口からベーススープの香り……豚骨系とニンニク、それにスパイスの香りが鼻腔を満たし、これだけでご飯一杯イケますなぁ……広いお店ですので回転もまずまずで、5分程度で入店できました。

メニューは、「味噌」「醤油」「塩」とそのバリエーション、とりあえず筆頭ボタンの「味噌らーめん」(850円)を、ポチッとな。カウンターにつき七福神(写真は下掲)を眺めながら、記憶をたどりましたが……最初に「すみれ」を食べたのは、確か20年近く前の本店で、その後発売されたセブンイレブンのオリジナル・カップ麺は当時の味を上手く再現しており、懐かしい味。一時あちこち展開していたお店の味は、昔の味とは違っていました。
スープ表面をラードで被い、湯気を出さないスタイルは「すみれ」と同じですが、味噌ダレの色が昔と違いますな。そこでスープをひと口……いやぁ、昔の「すみれ」とは違うけど、コイツは激ウマ。ラードで密封されたスープは、アッツアツな上ガツンと濃厚。味噌ダレは意外にも白味噌主体のブレンドで、甘味とコクにたおやかさを打ち出しながら、それを山椒や生姜でビシビシと引き締めていく手法論。もともとコクの強い赤味噌を引き締めていく昔の「すみれ」から、大胆に進歩させた味わいですな……いやぁ、コイツは個人的には、味噌として文句なしに今年最高。
麺は、札幌系といえば定番の西山製麺製で、もちろんご覧の通り真っ黄色。かつて「すみれ」は森住製麺系だったはずですが、今は本店含め西山なのだとか。コクといい温度といい、ガンガンとアグレッシブに攻めるスープに対して、プリプリ&パンパンな口あたりで、多加水ゆえにスッキリとした味わいのこの麺が、なんとも実によく合いますなぁ……卵麺ならではの、ホンノリとした甘みもまたグッド。
具材は、チャーシューメンマ、モヤシ・タマネギなど炒め野菜、そしてザク切りにした薬味のネギ。チャーシューは、一枚ものとサイコロ切りの2種類で、サイコロ切りの低温調理的なフレッシュ感が、スープの濃厚な味空間に対して実にいい味出してますな……それに印象的なのは薬味のネギで、敢えて「青々」しいクセを前面に出して、ともすれば濃厚さゆえマッタリと沈みそうなスープのコクに、ガンガン「煽り」を入れています。

はじめて「すみれ」を食べたのは、約20年前・初夏の札幌出張時で、会社の同僚と二人タクシーに乗って中の島まで食べに行き、汗ダラダラで空港に向かった懐かしい記憶……あの当時、すでに札幌味噌に革命をもたらしていた「すみれ」ですが、それをさらに将来にまで通用する新たな「次元」に持ち上げた、革新的な「次世代型決戦兵器」。驚くべきイノベーションが、江戸川橋で起こっています。
店舗情報は、こちら。
#それではみなさま、よいお年を!
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