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ぼっかけまぜそば 神戸灘八@赤坂見附 「ぼっかけまぜそば」

神戸灘八@赤坂見附・20200126・赤坂見附
 【まだ師走の頃の食べ歩き】
 年内だった仕事の締め切りが前倒しとなり、11月中にガムシャラに仕上げた結果、ポッカリと空白になった12月初旬。やることもないので、一杯引っかけて帰りますかな……赤坂見附の新店「神戸灘八」へ。
神戸灘八@赤坂見附・20200126・店舗
神戸灘八@赤坂見附・20200126・口上
 11月オープンのこのお店、神戸市山田のうどん専門店「八間蔵(はっけんぐら)」が出していた「すじ香露」というメニューを、同店で修行した方が中華麺にアレンジして創業したのが神戸三宮「神戸灘八」、その東京進出店となります。
神戸灘八@赤坂見附・20200126・券売機
 メニューは「ぼっかけそば」とそのバリエーション、とりあえず「ぼっかけそば」をポチッとな。店員さんに渡すと、麺量と温or冷を訪ねられますが、「冷たいのがオススメ」のご案内があったのでそれに従い、麺量は並盛(160g)で(大盛無料で240g、特盛り320gは100円増し)。券売機には、無料の味変アイテムのボタンもありますが、カウンターで口頭でも頼めるそうです。
神戸灘八@赤坂見附・20200126・ぼっかけまぜそば神戸灘八@赤坂見附・20200126・タレ
 ちょっとだけ、「台湾まぜそば」を連想してしまいそうな丼景色。カウンター上の食べ方指南に寄れば、「まずはそのまま」食べて下さいとのことですので、まずは一口いただきますと……完全に「和風」で、しかも美味い。「ぼっかけ」とは、牛スジ肉を醤油・みりん・砂糖などで甘辛く煮込んだモノ、このタレはその煮汁がベースのようですが、それにしてはサッパリ感もそこそこ感じられ、出汁や濃口醤油で少しアレンジしているのかも知れません。他の料理に例えれば、すき焼き鍋で残った煮汁に、出汁とカエシを足し直して仕上げた汁で、麺をいただいている感じ、当然美味くない訳がありません。
神戸灘八@赤坂見附・20200126・麺
 麺は、中細ストレート。かなり弾力が強い麺で、しかも滑らかな麺肌。加水率も相当高めにしているのか、スッキリとした味わいで、麺肌が適度にタレを弾き、絡みのバランスが取れた状態で弾力を楽しみながら咀嚼しますので、結果的に絶妙のバランスとなり、しかもノド越しも実にスムーズ。タレの「すき焼き」感も相まって、「和」の雰囲気満載の味わいです。
神戸灘八@赤坂見附・20200126・具材神戸灘八@赤坂見附・20200126・まぜ後
 具材は、ボッカケの牛スジ肉と、揚げ玉・海苔と、ネギに卵黄。これらをザックリ混ぜ込みますと、ご覧のような雰囲気に。タレとボッカケのお肉は当然のようにシナジーし、玉子とタレも「すき焼き」の法則によりググッとシナジー。そんな「和」の空間に、揚げ玉と海苔がさらに香ばしさと旨味を加えるという、一種「伝統料理」のような鉄壁のコンビネーション、さすが「うどん専門店発祥」という「歴史」を感じますな。味変にニンニクを加えて見ましたが、「和」の空間なのに、風味としてはウソのように自然に馴染んでしまい、そのくせ味の「厚さ」がグッと増して、これは結構オススメ。

神戸灘八@赤坂見附・20200126・卓上アイテム
 「和風」スープといいながら、中華麺に最適化されているのが日本のラーメンですが、うどん専門店発祥ゆえに、うどんでも蕎麦でも合いそうな、驚くべき「まぜそば」。外国の方には、「すき焼き」のように甘く煮込んだ肉料理に拒否反応を示す方も多いと聞いており、実際、外国人観光客が大量にウロウロされているロケーションなのに、店内のお客さんには一人もいなかったり。「すき焼き」愛溢れる、ほぼ「日本人限定」な完璧な味わい、機会がありましたら是非。

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あら焼鶏白湯 カシムラ@汐留 「カレーそば」

カシムラ@汐留・20200119・イタリア街
 【まだ師走の頃の食べ歩き】
 南から吹き込む湿った空気のおかげで、ここ数日は暖かかったのに、急に冷え込んだ一日。今宵は別のお店に行くつもりでしたが、急に「カレー」系が食べたくなって、汐留の「カシムラ」へ。通称「イタリア街」を歩いていると、バイクを持ち込みこの街を背景に撮影している人が何組も。そういう「名所」になりつつあるのね。
カシムラ@汐留・20200119・店舗
カシムラ@汐留・20200119・券売機
 2014に年オープンしたこのお店、今年1月に店内漏水で休業となったことを機に、メニューを見直して営業再開。その際、創業時からの「あら焼鶏白湯そば」「濃厚あら焼鶏白湯そば」に加えて、「あら焼淡麗そば」など新メニューも加わり、その中にはかつて限定で出していた「カレーそば」(1,000円)も。限定とはいえ、好評のため結構頻繁に提供されていたメニューで、以前からちょっと注目していました。
カシムラ@汐留・20200119・カレーそば
 黄土色のカレースープを背景に、色鮮やかに具材が配置された、なんとも華やかな丼景色。まずは、スープをひと口……コイツが、世にも珍しい「鮮魚系カレー」ですか。製造時に見ていますと、ベーススープは「あら焼淡麗そば」と同じらしく、大型魚のアラを使った鮮魚系独特の、実に強烈な風味と旨味。実際あの圧倒的なカレーの香りに負けず、鮮魚系の香りもシッカリと混じってきますので、口に入れる前にその「強さ」がわかります。
カシムラ@汐留・20200119・スープ
 カレーは、市販ルーではなく市販のカレー粉を使っているような味わいで、コクもフレーバーも結構淡白。これに鮮魚系を合わせて、「サッパリ」感を出そうという設計意図でしょうが……このメニュー、券売機では「牛カレーそば」と表記されていますが、そうしたインパクトをイメージしてオーダーした方には、かなり「淡白」に感じるかも。一方、少数派でしょうが、「鮮魚系カレー」をイメージした方には、カレーにヒネリがないために、ちょっと設計意図が分かりにくい。
カシムラ@汐留・20200119・麺
 麺は太麺で、手打ちのような縮れと太さの不均一感、レギュラーメニューの細麺とは、全くの別物です。紙エプロンをつけ、豪快に頬張りますと……圧倒的な、麺のムチムチ感とピチピチ感。多加水麺ゆえ、甘味は見かけほど強くありませんが、それでもスープ側の「濃厚」アピールが弱いため、バランス的には麺が勝ち気味。やはりスープに「コク」方面で、なにか工夫が必要な模様。
カシムラ@汐留・20200119・具材カシムラ@汐留・20200119・チャーシュー
 具材は、チャーシュー、温泉玉子に、九条ネギ、刻みタマネギ、糸唐辛子といった薬味類。チャーシューは、豚バラ肉と鶏ムネ肉の2種類入り、豚の方は、おそらく他メニューと同じくイベリコ豚のバラ肉を丁寧に仕上げた一品で、相変わらずトロけるような美味さ。
カシムラ@汐留・20200119・温玉
 ただし、薬味や温玉ですが……-これらは、「ガツン」とカレーのコクや深みが主張した時に、相乗効果を発揮する方々。アッサリした「鮮魚系カレー」を目指すなら、こういう「布陣」は釣り合いませんなぁ……

カシムラ@汐留・20200119・卓上
 「鮮魚系カレー」というジャンル自体、ほとんど未開拓の分野ですので、試行錯誤は当たり前。限定で出していた頃は、「牛スジカレー」とか「牛煮込みカレー」とか、牛のコクを強く連想させる「製品ブランド」が、強烈だったと記憶していたり……「鮮魚系」のお店にあって、そんな意外感を訴求し客層を広げていったメニューを、もう一度「企業ブランド」である「鮮魚系」で丸め込んでしまった一杯。あくまで「企業ブランド」でまとめるのか、突出した「製品ブランド」を活かすのか、それなりの「岐路」に立っているような気がした、オジさんなのでした。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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