2020/03/02
ねいろ屋 豊洲店@市場前 「濃厚鯛塩ラーメン」

二転三転した豊洲市場の「千客万来施設」、結局その完成は22年となってしまい、その間の暫定事業として21店舗が入る「江戸前場下町」が造られて、1月24日にオープン。そこに神保町にあった「ねいろ屋」が移転してメニューも一新したというので、豊洲での仕事を早めに切り上げ訪店(18時閉店のため)。

ゆりかもめ市場前駅を降りると、ご覧のような立派なエントランス(上写真)がお出迎え。でもこちらは物販店が中心で、飲食店街に直接入るなら、少し豊洲側に歩いてご覧のエントランスから入るのが吉(物販エリアからも渡り廊下で移動可能)。

麺メニューは神保町店のオープン時とは総入れ替えとなり、「醤油」「濃厚鯛塩」「背脂煮干」の各ラーメンとトッピング類、限定で出している「瀬戸内レモンラーメン」だけが、移転前からのメニューです。どれも面白そうですが、2~3年前に盛り上がった鯛系ラーメンに、後追いでどう新奇性を出すのか興味があって、「濃厚鯛塩ラーメン」(1,000円)をポチッとな。
最近面白がって新調スマホのAIモードで撮影していますが、また一段とド派手な発色。まずは、スープをひと口……すでにこのタイプには偉大な先例がいくつもありますが、勝るとも劣らないクォリティ。鯛の風味・旨味が濃密に充満しておりますが、鮮魚系にありがちなエグミ・クサミは完全にシャットアウト。その方法論として、錦糸町や恵比寿では野菜を使っていましたが、コイツはなんとなく鶏白湯を使っているような気が……バカ舌なのでアテになりませんが。とにかく仕上がりは実にクリーミー&シルキーで、なんともスマートな味わい。
麺は中細ストレート。中加水麺を敢えて柔らかめにゆであげ、甘味を最大限に引き出してあり、ホッコリとした純朴な味わい。そんな素直な味わいが、濃厚にしてマイルドなスープだからこそ引き立ちますなぁ……神保町のときと、おそらく同じ麺で同じゆで加減、その素質に惚れ抜いて、さまざまなステージ(スープ)で演じさせているのでしょう。

具材は、豚鶏2種のチャーシューとメンマ、海苔にネギと、レモンスライス。チャーシューは、豚肩ロース・低温調理の薄切りと、鶏ムネ肉。メンマは実にシッカリと味付けられて、濃厚なスープに対してもイイ感じのコントラスト。そして驚いたのはレモンで、その爽やかな酸味が、鯛&鶏(?)が得てして陥るクドさに対して、なんとも軽やかなカバリング……このあたりは、さすが「レモン使い」の「ねいろ屋」さん。

3年前、錦糸町に「麺魚」が降臨して以来、一時加熱した「鯛塩」戦線。そんな、もはや語り尽くされた感のあるこのジャンルに、新たな食材を使って挑んだ一杯。浅型丼による提供のため、最初は量的にどうかと思いましたが、麺量は標準的(140g程度)だしスープ量も不足なし。強いて難を言うなら営業時間かな……この日も閉店時間(18時)の20分くらい前から、後客が続々と入店しておられましたが、飲食店で18時閉店はいかにも中途半端。同設備内でも、21時まで営業している飲食店もあり、設備自体が使えないということでもなさそうですし……仕事帰りのサラリーマンにも、訪店のチャンスをいただきたいもの。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking