2020/07/26
ちえちゃんラーメン@神田 「中華そば」

すっかり在宅勤務も板につき、自宅周辺中心に過ごす毎日。そんな生活に慣れるにつれ、「食べ歩き」欲も減退気味ですが……昔懐かし系のお店が神田にできたとかで、週末に訪店。

6月オープンのこのお店、場所は神田駅西口近くのガード下で「BUTAO」があった場所。メニューは「中華そば」「もり中華」の2系統で、東池大勝軒的なネーミング、トッピング筆頭もしっかり「生卵」(50円)ですな。入口脇の券売機で、「中華そば」(850円)をポチッとな、BGMは昭和歌謡でドリフが流れておりました。
(最近、スマホのAI演出にも飽きてきたので、今日は敢えてデジカメ撮影)街中華や古風な家系、郊外のラーメンショップで見られるような、落ち着いたブルーの丼を使ってレトロ感を演出。まずは、スープをひと口……昭和的な味を、令和的にブラッシュアップしたような「透明感」。透明度の高いこのスープ、しかし動物系の旨味は結構分厚く、鼻に抜ける芳しき香り、それでも味にどこか「透明感」が漂い、生姜のソリッドな風味も相まって……泥臭い昭和的なレトロ感と、令和的な「シュッ」とした颯爽感が同居した、なかなか面白い味わいです。
麺は、やや太めの中太ストレートで、偏平した断面。かん水量を抑え、グルテンでつなぐ「うどん」のような仕上がりで、例えるなら「田中そば店」の麺に近い。小麦のスッキリとした甘さを訥々と訴えかけるような味わい、「透明感」の溢れるスープと実によく合います。
具材は、チャーシュー、メンマにネギがタップリ。チャーシューはやや小型ですが、分厚いモノが5枚入りで、他店のチャーシューメン並みの量。肉質はモモ肉的ですが、実に柔らかくフワフワに仕上げてあり、スープをドップリ吸って極上の味わい。メンマは薄味ですがコリコリの食感、コイツが実にタップリ入っていて、うどん的な麺の食感を補完します。
食べ進むうち、「田中そば店」的なニュアンスを強く感じ、卓上の「一味唐辛子」も「さもありなん」的な印象でしたが、それにしてはなぜか「ニンニク」が置いてあったり……なにか新たな趣向かと思い投入してみましたが……これはどうかな、もうひとヒネリ要りそうですな。

レトロ的な、あるいは田舎的な味わいを、現代的なスタイルにして食べやすくするという、「田中そば店」的なアプローチの一杯。「レトロ」といっても、私のような三丁目夕日世代にとってのレトロもあれば、「現代から見たバブル期」的なレトロもあり、「田舎」といっても、みなそれぞれ。そういった中から、誰しもがもつ「郷愁」を誘う「きっかけ」を生み出す作業というのは、かなり難しいと思われたり……それゆえ、やりがいのある仕事だとも思えたり。そういう意味では、「ナイス・チャレンジ」(死語)な一杯でした。
店舗情報は、こちら。
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