2020/07/12
五ノ神製作所@新宿南口 「海老トマトつけ麺」

(緊急事態宣言解除前ころの食べ歩き)雨雲に覆われた一週間、臨時で新宿方面の仕事が入り、ランチは「密」が少なそうな代々木~新宿南口方面へ。高島屋も一部店を開けたというし、そろそろ自粛から段階解放ですかな・・・・・・

「密」のこと以外何も考えていませんでしたが、「五ノ神製作所」をのぞくと客入りが6割方でしたので、そのまま入店。ここも有名&人気店になってしまい、普段は私のような行列嫌いが近づけるお店ではありません。メニューは「海老」「海老トマト」「海老味噌」という、不動のラインナップ、「海老カレーつけ麺」に一瞬惹かれましたが、TAKE OUTかぁ・・・・・・とりあえず、お気に入りの「海老トマトつけ麺」(950円)で。小盛(ゆで前180g)でお願いするとトッピングが一つプラスされますが、味玉でお願いしました。
3~4人分程度の麺を一気にゆでる工程のためか、20分弱待ってようやく着丼。最近は、AI処理されたスマホ写真でお見せすることが多いのですが、今回は私の超旧型デジカメの画像と併載、どちらかといえばデジカメ写真の方が実際に近いですな……スマホの方は、韓国料理みたい。
まずは、つけ汁をひと口……随分と、豚骨がトーンダウンしましたな。オープン当初のつけ汁は、髄までガッツリ炊き出したドロドロの濃厚豚骨が特徴でしたが、やりすぎ感もあり賛否ありました。その後も何回か食べて、ヘビー級健在を確認してきましたが……エグ味もドロドロ感もない、ずいぶんと上品な豚骨に。しかし、この方がトマトの酸味・旨味がより強く感じられ、バジルソースでコクがグッと持ち上がる演出も、より鮮明さを増した感じ。女性客のことも考えれば悪くないかも。
麺はやや太めの中太ストレートで、全粒粉を使っているのか少し褐色に染まった麺肌。ややカタメのゆで加減で、ガッシリとした歯ごたえを楽しむうちに、力強い甘味が広がっていくという、創業以来のアプローチ。つけ汁のインパクトが弱まった分、トマトとバジルソースで際立てられた、麺の甘みが突出してくる感じで、これはこれでOKかも。

具材はすべてつけ汁に沈んでおり、チャーシュー、メンマとプチトマト2個、そして追加の味玉。肩ロース・チャーシューは安定のクォリティ、一方で味玉は豚骨が超濃厚だった頃の設定に近く、イマイチ合っていない感じが……小盛トッピングは、チャーシューにすべきだったかも。一方で、バゲットとつけ汁の相性は、以前よりましてキレてましたな……豚骨の突出が弱まった分、カツオ出汁によるスープ割りも安定した味わいに。

昔から食べている人には、「五ノ神」的な「過激」さが失われたように感じるのかもしれませんが、「インパクト」信仰を捨てて料理としてのレベルアップを追求した「軌跡」が感じられ、明らかに完成度は向上……それで失うものは、(私のような)一部ラヲタがこだわる下品&ドロドロの「豚骨」信仰だけですので、そんなものは放っておけばよろしいかと。
店舗情報は、こちら。
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