2020/09/27
博多新風@日比谷・銀座・有楽町 「博多豚骨」

週末は、熱中症警報がでるほどの猛烈な蒸し暑さ。それでもなんとかウォーキングできないものかと、大手町・日比谷あたりの地下道をひと歩き、お昼は銀座ファイブの地下(写真)からもほど近い日比谷「RAMEN AVENU」へ。

7月にオープンした「RAMEN AVENU」、ラーメン3店舗が入っておりますが、先日は「ふくもり」をいただきました。今回の狙いは、東京初出店という「博多新風」、ネット情報によれば2007年全国ネットのラーメン番組で準優勝し、熊本・人吉で習得したマー油を使った豚骨で一躍有名になったお店とか。
メニューは「博多豚骨(白)」「新風豚骨(黒)」「うま辛豚骨(赤)」の3系統、この店の出自からして「新風豚骨(黒)」にするのがお約束でしょうが……最近、東京では本格豚骨の新店が少なくて、寂しく思っていたり。ここは敢えて「博多豚骨(白)」(780円)にして、ウォーキングのご褒美に「半熟味玉」(120円)をつけました。
紅ショウガは、配膳カウンターでいただけます。まずは、スープをひと口……久々に、ガツンときました「豚骨パンチ」。ゲンコツと豚頭から炊き出したというこのスープ、トロトロに完全乳化した上に、溶け出た髄のホノ甘さと香ばしさも微妙に漂い、豚骨のソリッドな旨味が全開ですが……豚頭を使っているのに臭みもなく、炊き出す過程でスープが少し空気も含んでフンワリ感も加えられ、カエシも「豚骨パンチ」を引き立てる程度の使い方。「濃厚なのに上品」という、ごく一部の豚骨店にしか到達できない領域に、軽々と達していますな。
麺は、いわゆる博多麺で極細ストレート。カタさ指定は「バリカタ」でしたが、仕上がりは「ハリガネ」に近くてボッキボキ。コイツをワシワシと頬張って、ポリポリとした歯切れを楽しむ至上のひととき……小麦の甘みにも、抑えた「上品」さがあって、スープのスタイルにもジャストフィット。ただ、スープがこうした濃厚スタイルですから、麺は敢えて「やわ」で頼むのもアリですな……家系などと同じ理屈。
具材は、チャーシューにキクラゲとネギに、追加の味玉、紅生姜。驚きはキクラゲで、写真ではよく分からないと思いますが、デフォでも結構大量に入っていたり……トッピング追加すると、凄いことになったりするかも。チャーシューは、トラディショナルに豚モモ肉使用ですが驚きの柔らかさ、それにスープとのコンビネーションを深く突き詰めた味付けですな……量も3枚入りで大満足。味玉も、濃厚なスープに対して、黄身のフレッシュな甘味を際立たせるような味付けで、非凡なセンスを感じます。

久々に、「本物」の豚骨を堪能できた一品。これに伝説のマー油を加えれば、さらなる高みに昇り詰めることでしょうが……それにしてもなぜ、回転率だけでなく原価率も良いはずの豚骨専門店に、パタリと新店がなくなってしまったのでしょう……よく分かりませんが、回転率・原価率にある程度絞られた勝負なら、あとは資本の勝負となって、既存大チェーンによる「札束による殴り合い」になるからかもしれません。酷暑の夏ですが、「寒い時代」になったものです。
店舗情報は、こちら。
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