2020/12/31
麺処 あきら@門前仲町 「屋台らーめん」

コロナに明け暮れ、東京オリンピックも延期となった2020年も、いよいよ年の瀬。日に日に新規感染者数も増えていき、外出もちょっとためらわれる雰囲気となってきましたが、ウォーキングで人混みを避ければなんとかなるかな・・・・・・今年のラーメン食べ納めはここと決めていた、門前仲町の「あきら」へ。
11月オープンのこのお店、長崎県に数店舗を展開しており、今回東京に初出店。看板には大きく「AKIRA」の文字、シンボルカラーの赤といい、80年代にブームとなったSF漫画「AKIRA」を意識していると思われ。そういえばあの漫画も、2020年の東京オリンピックを間近に控えた、2019年の「ネオ東京」が舞台でしたな・・・・・・なにがなし、今年の世相とあの漫画の「終末」感に、通じるものを感じます。

店名に、「長崎佐世保らーめん」を冠するこのお店、メニューは「豚骨」「屋台」「家系」「あごだし醤油」「塩」といったラインナップ。「豚骨」の添え書きは「あっさりとんこつ」で、メニュー写真では「屋台」の方が「濃厚」指向に思えましたので、「屋台らーめん」(税込858円)を注文(後会計制)。
たしかに博多系とは面構えが違う、アグレッシブ感あふれる丼景色。まずは、スープをひと口……思わずニヤリとしてしまうほどの「ワイルド」感。豚骨を豪快に炊き上げて、あえて完全乳化一歩手前で止めてあり、ほどよく獣臭さと髄のほの甘さが入り交じる、ワイルドなタッチの濃厚豚骨。ただし、スープ温度もかなりワイルド、表面の背脂層で閉じ込められていますが、油断していると火傷しそうな高温スープ。カエシもかなり濃く使っており、スープ温度が下がる終盤へ向けて、ドンドンとキレとコクが増してきます……トータルなイメージとしては、久留米ラーメンに近いかな。
麺は、博多麺的な極細ストレート。ゆで加減は「かため・普通・やわめ」の3段階で指定可能で、このスープならカタめが合う感じ。使った粉の特徴か、非常に小麦的な甘味が強く、濃厚なスープに対して、一歩も引けを取りません。具材は、チャーシュー、キクラゲ、海苔とネギ。キクラゲはコリコリ感が強いもの、ネギも敢えてザクザク感の強いものをつかって、スープのワイルド感を演出、なかなか練り込まれたトータル・コーディネートです。

ひとつ気になるのはスープ温度で、ここまで高いとせっかくの味が、前半伝わりにくかったり……さて、今年もこれで食べ納め。第二の人生に向け準備に明け暮れた一年でしたが、それもようやく整いつつあり、来春からは新生活。パンデミックの悪夢を振り払い、未来への希望に満ちた一年になることを、心より願っております。みなさまも、よいお年を。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking