2021/01/24
麺や 一途 導 SHIRUBE@豊洲 「香(カレークリーム&味噌)」

緊急事態宣言が出た週末、家に引きこもろうと思っていたら、豊洲に向かえとの業務命令。とりあえず「ららぽーと豊洲」で腹ごしらえして向かうことに。
向かったのは、昨年6月オープンで豊洲ではお気に入りの「一途」、駅直結の「ららぽーと豊洲3」にある上、改札フロアと同じ地下1階なので歩いてすぐ。すでに「醤油」はいただいていますが、この店のもう一枚の看板は未食の「味噌」。ただ、入店前に店外掲示が気になりました……「カレークリーミー」+「味噌」なんてメニューもあるんですな。時間がなかったので、とりあえず目に付いたコイツ(「香」\1,150円)で。
業界の「味噌カレー」的な既成概念とは、全く趣を異にする丼景色。では、スープをひと口……「味噌」でも「カレー」でも「クリーム」でもない、それらを超越した「何か」ですな。これほど複雑な構成なのに、ドンと押し出してくるのはベースのフォンドヴォーで、そのコクをクリームが深めつつ丸めつつ、一体となって空間に分厚く漂います。その後ろから、味噌とカレーの「合唱」が、静かに伝わってくるような……そんなイメージ。もはや「ラーメン・スープ」という概念を超えた、濃厚なフレンチ・スープ。
麺は、中太の弱縮れ。低加水でポクポクと軽快な歯切れ、リズミカルに噛み込めば、力強い小麦の甘みが、濃厚フレンチ・スープと見事に融合。そうか……醤油の時には、この麺とサラサラスープの相性がやや気になりましたが、このレベルまで濃厚になると、ドンピシャあってくるわけですな……これよりさらにポッテリしているという「味噌」との絡みが、今から楽しみ。

具材は、細切れのチャーシュー2種と肉味噌、味玉に粗切りのキャベツ、そして笹切りのネギ。チャーシューは、低温調理の鶏ムネ肉&豚バラロールが細切れで大量に入っており、「オッ」と目を見張るような見事な味付け。「醤油」の時も感心しましたが、ここのチャーシューはハンパなく美味い。肉味噌も、スープとのコントラストを意識した味付けで、濃厚スープに対して見事にフィット。味玉も相変わらず、ご覧のような見事な仕上がり。

店内の掲示に、「開店当初、これはラーメンじゃないな!と」感想をもらったとか。確かに、「醤油」以上にコイツは「ラーメンじゃ」ありませんな……クリームスープに麺と具材を添えた、フランス料理ど真ん中。特に、味噌やカレーを使っているのに、フランス料理としての存在感が微動だにしないところに、ご主人の信念の強さを物語ります。昨夏にはなかったカウンターのアクリル板も、キッチリ整備してコロナ対策、「不要不急」でない豊洲の働き人には、是非一食をおススメします。
店舗情報は、こちら。
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