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MENクライ@浜松町 「いりこラーメン」

MENクライ@浜松町・20210306・金杉橋
 緊急事態宣言もいよいよ終わりと思いきや、よもやの延長となってしまった週末。また例によって、不要不急ではない「健康目的ウォーキング」ついでの新店巡り。今週はモノレール沿いを歩いてみることにして、腹ごしらえは浜松町の新店「MENクライ」で。
MENクライ@浜松町・20210306・店舗
MENクライ@浜松町・20210306・券売機
 2月オープンのこのお店、北品川「和渦」の2号店だとか。大井町で創業した頃の「和渦」は非常に小さなお店でしたが、ついに支店を出すまでになられましたか……ただ、出店した場所がどうも気になる。ここは、最初「ツケメンハネウマ」という店ができて、ほどなく「琳久」に入れ替わり、さらに2店舗ほど短命で入れ替わった鬼門の地。この日も土曜12時半頃の入店で、先客は2名ほど。
MENクライ@浜松町・20210306・マキシマムこいたまご
 メニューは「醤油ラーメン」と「いりこラーメン」の2本立て、初訪なので筆頭の「醤油」からいくのが礼儀ですが、瀬戸内生まれの私はとにかく「いりこ」というワードにめっぽう弱い。さらに入店時、入口脇に「マキシマムこいたまご」の段ボールが積んであったのを目撃したので、コイツは味玉も期待大。そこで、「いりこ味玉ラーメン」(950円)をポチッとな。
MENクライ@浜松町・20210306・いりこラーメンMENクライ@浜松町・20210306・スープ
 AI補正でそれなりに華やかに飾られていますが、実際にはもう少し地味な丼景色。まずは、スープをひと口……おぉ、コイツは「速球ストレートでど真ん中」。イリコ特有の雑味が出ないよう、慎重かつ深く煮出されたイリコ出汁。煮干しよりも「懐が深い」旨味が特徴で、それに「重み」をつける程度の塩加減。さらに七福有機白醤油が加える旨味と甘みが、味の「懐」をさらに深くしていきます……なんというか、「ソリッド」とは対極的な、「トトロのお腹」的な「懐」感。
MENクライ@浜松町・20210306・麺
 麺は手打ちで、驚きの太麺ストレート。コチラもフカッとした「トトロのお腹」的な歯応えで、表面のデコボコがスープを適度に持ち上げて、麺の陽気で力強い甘味が、スープの塩味・旨味で引き立ちます。麺が非常にユニークなので最初は「MENクライ」ますが、実はこういう麺とスープのコンビネーションには先例があり、八丁堀「七彩」の煮干系・喜多方系にスタイルが似ていますな。
MENクライ@浜松町・20210306・チャーシューMENクライ@浜松町・20210306・味玉
 具材は、チャーシュー、メンマ、紫タマネギにカイワレ、それに柚子がひとつまみと追加の味玉。白眉は何といってもこのチャーシューで、業界では結構珍しい吊るし焼きした肩ロース(能書きでは「国産岩中豚吊るし焼き」(岩中は岩手中央の略))。肉周辺部がミンク色に染まるのがその特徴で、「焼豚」ではない本物の「叉焼」、魅惑のスモーキーな風味に加えて、焼く前につけた塩味の加減がタマリマセン。そして、期待の味玉も、ご覧のようなマキシマム「濃い」仕上がりで、スープ・麺・他の具材との相性はともかくとして、コイツ単体でとてもマッチョな味わい。

MENクライ@浜松町・20210306・卓上
 「和渦」創業時のメニューは、「醤油そば~牡蠣のアヒージョ添え」「塩そば~甘海老の和風アメリケーヌ 海の恵み」「焼きチーズとトマトの塩そば~ジェノベーゼを漂わせて」だったという、驚愕の3本立て。だから、今回もどんな「大リーグボール」がくるのかと思いきや……「速球ストレートでど真ん中」だったという、これまた驚愕の展開。「イリコ」といえば、都心では九段下「二階堂」が出す冷やしの独壇場でしたが……有力な対抗馬が突如出現。夏には是非、イリコで冷やしもお願いします。

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中華そば 糸@秋葉原 「白糸中華そば」

糸@秋葉原・20210220・昭和通り
 例によって緊急事態宣言下、「健康のため」の週末ウォーキングに絡めた食べ歩き。蔵前・浅草橋・秋葉原と歩いてきて、途中休憩のランチは昭和通り沿いの新店「糸」で。
糸@秋葉原・20210220・店舗
糸@秋葉原・20210220・券売機
 2月オープンのこのお店、同じ昭和通り沿いにラーメン店が数店密集しており、南隣も家系の「武将家外伝」、結構チャレンジングなロケーション選びですな。メニューは白醤油を使った「白糸」と、濃口正油「黒糸」の2系統。動物系のスープに白醤油を合わせるという構成に興味があって、「白糸中華そば」(800円)をポチッとな。厨房は、ご夫婦らしきお二人で切り盛り、ということは、店名の「糸」というのは中島みゆきのアレでしょうか……ちょっと深読みしすぎかしら。
糸@秋葉原・20210220・白糸糸@秋葉原・20210220・スープ
 少なめのスープから、麺がウネウネと盛り上がる、ちょっと独特な丼景色。まずは、スープをひと口……豚骨と鶏ガラから炊き出した、「上品」なコクの淡麗スープ。これにアサリと伊勢の白醤油による、カエシの「上品」な旨味が絡みますが……単体としては非常にまとまっていますが、これを全体としてどうまとめるかですな。
糸@秋葉原・20210220・麺
 麺は、中細ストレート。「中華麺専用『荒武者』に全粒粉を加えた」という麺ですが、低加水ならではの、ザクザクとした歯切れと豪放な甘味。意図的に、「上品」なスープをさらに少なめにして、この麺の質感・豪放さを前面に持ってくるというバランスに仕上げたわけですが……スミマセン、私にはその意図がよく分かりませんでした。
糸@秋葉原・20210220・具材
 具材は、チャーシュー、揚げレンコンにとスプラウト、それに海苔と笹切りのネギ。チャーシューは、シッカリと味のしみた厚切り肩ロース、ザクザク感のつよいネギとも相まって、麺と同様の「質実剛健」的スタンス。面白いのは揚げレンコンで、少し粘りのある歯ごたえと独特の甘みが「揚げ」によって引き出され、この一杯ならメンマよりも面白い。

糸@秋葉原・20210220・能書き
 すでに実食された先人の方々の写真等から推測するに、カエシを強化するなどそれなりに改良されているような気がしますが……それではカバーしきれない、麺の圧倒的な存在感。この麺なら、家系はおろか天下一品のスープですら、受け止められる気がしますな。中島みゆき「糸」ではありませんが、縦・横の調和を考えて、チューニングしていただければと考えます。

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プロフィール

miles

Author:miles
 千葉南西部や都心のラーメンを食べ歩きながら、某サイトへ5年にわたりアレコレ書いてきましたが、都心に引越し連載も1,000回を越えたあたりでこちらへシフト。他の話題についても「So What?」な気分で、アレコレ書いていこうと思います。
 とはいえ、ほとんどラーメンの話題になってしまうのか……

年齢:マジ・オッサン
仕事:銀座・新橋から離れ、今は世田谷系・半フリーランス
オッサンゆえの自己ルール:
 ・6人以上の店外行列はパス
 ・週3杯以内、日1杯以内
 ・連食・副食・大中盛NG
 ・移動は電車&徒歩
 ・移動時間30分以内
 ・飲み後のシメNG

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