2021/05/25
麺処 禅@三軒茶屋 「濃厚焼煮干しそば」

仕事終わり、「マンボウ」のおかげで外食は20時まで、移動する間もありませんので、三茶で一杯引っかけて帰ることに。そこで、数年来の宿題店をのぞいてみましたが、「マンボウ」のせいか早じまい、トボトボ駅に引き上げる途中、「禅」の前で足が止まりました。

2018年3月オープンのこのお店、当時は「鶏そば」と「禅そば」、各「つけそば」バージョンの4種類が主なメニューでしたが、なにやらいろいろ増えており、その店外掲示の多さに足が止まりました。店外の券売機で一覧すると、新たに加わった「塩そば」が筆頭となり、「焼煮干しそば」が「淡麗」と「濃厚」の2種、それに530円の「中華そば」まで加わって、従来のレギュラーメニューにも「辛」バージョンがラインナップ。中でも、特に気になった「焼煮干しそば」(880円)を、ポチッとな。
見るからに濃厚そうな鶏白湯に、ピンクのチャーシューが映える、華やかな丼景色。まずは、スープをひと口……おぉ、なんとも「ストロング」なスタイルですな。オープン時から、この店のベーススープは同じ鶏でも2種類あり、ひとつは鶏肉・もみじ・小骨を香味野菜とジックリ煮込み一晩寝かせたものが、「鶏そば」のベース。もう一つは圧力釜により短時間で仕上げたもので、少しサラッとしており「禅そば」のベースになっています。このスープはほぼドロドロで、その割に鶏のクセがなくコラーゲンのせいで口当たりもグッド。これに、おそらく焼煮干しを粉にしたものを大量に混ぜており、さらに強めのカエシでコクとキレをビシッとプラス。味も食感も「濃厚」なスタイルでまとめ上げ、なかなかストロングな食べ心地です。
このスープを受けて立つ中太ストレート麺も、なかなかのストロング・スタイル。シコッとした口あたりと、モチッとした歯ごたえ、そしてグッと強めのコシも加わり、なかなかストロングな食べ心地。甘みも結構強く、コク・キレ最強クラスの濃厚スープに対しても、一歩も引けを取りません。
具材は、チャーシュー2種と、薬味が2種。チャーシューは、低温調理した豚肩ロースが2枚と鶏ムネ肉が2枚。豚肩ロースは、麺との絡みを重視した超薄切りで、魚介系ながら超濃厚スープな錦糸町「麺魚」などと同じ方法論。ただし、魚介と違って濃厚鶏白湯では、ちょっと存在感が薄いかな……薬味をネギとタマネギで二重に構えたのは、濃厚なスープに対して大正解。
終盤は、卓上アイテムで味変に挑戦。入れ放題の卓上「磯のり」を加えれば、濃縮された鶏のイノシン酸に海苔のグルタミン酸が加わって、予想通りの旨味大爆発。そして、この店のオリジナルという「黒七味」をひと匙加えれば、ギュッと味が引き締まり、シックでソリッドな方向性も加わってきます。

サラッとした鶏白湯の「禅そば」も、非常にオリジナリティの高い一品でしたが、この「鶏そば」系ベーススープも超インプレッシブ。鶏白湯ブームが最高潮の時代でも、これほどの一品は少なかったと思いますが……これに煮干しとカエシがガツンと加わり、超・超インプレッシブな仕上がりに。さて、現在筆頭メニューの「塩そば」は、コイツより50円増しの価格設定ですが……また三茶に、宿題が一つ増えてしまいました。
店舗情報は、こちら。
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