2021/05/29
吉祥寺 武蔵家@両国 「あご塩ラーメン」

4月からの慣れない仕事と生活、老体にムチ打ってなんとかこなしてきましたが……GW返上で働ききって、ついにダウン。1日寝込んで何とか半分ほど復活、とにかく豚骨か何かで「精」をつけねばと、両国は総武線ガード下の新店「吉祥寺 武蔵家」へ。

4月オープンのこのお店、最近都心でも増えてきた新中野「武蔵家」とは別系統で、吉祥寺の老舗発祥の系統だとか。メニューは家系の「ラーメン」と「あご塩ラーメン」の2系統、家系店なのに魚介系メニューも主力とは結構異色。では、さっそく「あご塩ラーメン」(730円)をポチッとな、こちらも「ラーメン」同様好みを聞かれますが全部フツー指定。ちなみに100円でライスおかわり自由になります。
強烈な豚骨臭のスープに、なぜか水菜が浮かぶ不思議な丼景色。まずは、スープをひと口……へぇ、面白い、こういうのは初めてかも。見た目からは想像できませんが、意外にも動物系と魚介系が上手くバランス。動物系は結構濃厚な鶏豚ですが、アグレッシブさを抑えてマイルドなタッチ。アゴ出汁は、塩ダレとタッグを組んで力強い押し出しで、少し粉末にした焼きアゴ煮干しを入れてあるのか、風味に面白い強弱と香ばしさが加えられています。こういうコンビネーションは初めて経験するなぁ……ちゃんと成立しており、目からウロコ。
麺はかなり太めの中太ストレートで、典型的な家系麺。フツー指定でかなり柔らかめのゆで加減、それゆえツルリとした麺肌にもシットリした感触が加わって、スープも持ち上げも上々です。長さも、家系麺ならではの短さで頬張りやすく、噛めば甘みも結構強い。少なくとも「あご塩」では、スープと麺のバランスはドンピシャリ。
具材は、チャーシュー、海苔に水菜とネギ。チャーシューはソフトな食感、味がジックリしみていて、安定したクォリティ。ネギは切り方を変えて2種を盛り、そして水菜で魚介系メニューであることをシンボライズしていますが……個人的には、「ラーメン」と同じほうれん草でよい気がしました。多少「手抜き」的な批判はでるでしょうが、味的には向上すると思います。

家系スープを、濃厚魚介出汁にぶつけてみるという、面白い試み。しかも結果は上々で、ラーメンの世界にまたひとつ地平を切り開いていますな……私は、魚介系の出汁とりが趣味ですが、たまに超濃厚な昆布出汁をとったりしています。エグ味も色も出放題の、薄い茶褐色の出汁になりますが……「昆布茶」的な飲み方以外、家庭料理的には使い道はなし。コイツを濃厚豚骨に合わせると、この一杯みたいに「化ける」かな……とりええず、カップラーメンでテストしてみましょう(スープが上手く溶けないと思うけど)。
店舗情報は、こちら。
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