2021/06/22
元祖竹岡式ラーメン 竹福@三田・田町 「元祖 竹岡式ラーメン」

三田の路地裏にあった名店「五瞭」が本郷三丁目に「ご栄転」。そして、跡地になんと千葉のご当地ラーメン「竹岡式」の店ができたとか。もともとは千葉で食べ歩いていたこの私、いてもたってもおられず週末に訪店。

この3月に、南砂町の名店「とうかんや」跡地にできた「竹岡式ラーメン 竹徳」が、5月に姉妹店として展開したのがこの「竹福」、凄い勢いというか、なんとなく資本の力を感じますな。麺メニューは基本的に「元祖 竹岡式ラーメン」一本で、あとは「おつまみ」ボタンが330円・390円・490円の3種類準備されていますが、品書きは店内にズラリと張り出されており、これが結構なバリエーション。ランチタイムは券売機で「×」ですが、夜はなかなか面白そう。まずは「元祖 竹岡式ラーメン」(880円)を、ポチッとな。
醤油色に染まったスープ・麺・チャーシューが、「ダーク」なフォースを感じさせる丼景色。まずは、スープをひと口……うわぁ、コイツはマジでガチな「竹岡式」。現在なにを「竹岡式」と呼ぶのかは、「梅乃家」の方法論が規定しており、スープはベースが乾麺の「ゆで湯」で、カエシはチャーシュー煮汁なのが「竹岡式」。しかし、これまで都心にできた「竹岡式」はベース・スープになんらか手を入れており、ガチなものには出会いませんでしたが……コイツはガチ、本当に乾麺のゆで湯しか使っていません。カエシはおそらく、チャーシュー煮汁へさらに本家「梅乃家」が使う地元「宮醤油」を荒々しく加えたもので、醤油カドも塩カドも立ち放題。目を見張るほどの塩っぱさです。
麺はご覧のように、みなさんお馴染み袋入インスタント・ラーメンのような中太縮れ。実際、「梅乃家」とマジで同じで、「都一」の乾麺を炭火・手鍋で茹でています(茹で湯がそのままベース・スープに)。ただし、インスタント・ラーメンとは異なりゆで時間が8~10分ほどかかるようで、コシや弾力も数段上。スープ(カエシ)もタップリ吸って、ご覧のような深褐色の肌色、さらにスープ持ち上げも抜群で、醤油キレキレのなかから、乾麺特有の庶民的な甘みが立ち上がってきます。
具材は、チャーシュー、メンマ、刻みタマネギに海苔。チャーシューは、ガッツリとタレに浸した極厚タイプが3枚入り。コイツをホロホロと崩しながら麺に絡めれば、これで「昇天三秒前」となるわけですが……やはり見逃せないのは、醤油カエシとの距離感で、かつて経験した「梅乃家」インスパイヤとは異なり、カエシが独自に醤油でブーストされていることが、チャーシューを食べればハッキリします。
終盤に、卓上の「拉麺胡椒」をバサバサふれば、ただでさえ鋭い醤油のエッジが、「殺意」を感じるほどの迫力を帯び、これはこれでニヤニヤしますなぁ……この「雑種」的で過激なトガリ方が、まさに「千葉」。かつて私が愛した「千葉」ですなぁ……

都心はおろか、千葉においてすら、ここまで忠実に「梅乃家」インスパイヤした一品は、かつてなかったのではないかな……なんとも、「千葉」的でアバンギャルドな一杯。こんなかつてなく大胆な「ご当地復刻」を、どんな資本系がやるのだろうと思うにつけ、先日ネットで見かけた「噂」が気になりますなぁ……もしかして、アレって始まっているのかしら。今後も動向に注目が必要です。
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