2021/06/29
自家製麺 福は内 新宿曙橋店@曙橋 「カレーつけめん」

緊急事態宣言下、「劇場はOKだが美術館・博物館・映画館はNG」というウルトラ四次元ルールのおかげで、見ることかなわなかった「デジカメ展」。流石のバカ知事も無意味さに気づいたか漸く再開、土曜午前中にジックリ堪能。そのまま曙橋に移動しランチをいただくことに。

2020年9月に、熊谷の人気店が曙橋に移転、最近の新店ではあまり見なくなった「自家製麺」の文字が実にマブしい。メニューは「つけめん」「辛つけめん」「カレーつけめん」「らーめん」に、なぜか「酸辣湯麺」というラインナップ。全メニュー、無料で麺量を200gから300gに増量できます。とりあえず、熊谷時代から名物だったという「カレーつけめん」(950円)をポチッとな、麺量は200gでお願いしました。
(スマホカメラの調子が悪く、写真少なめでスミマセン)。まずは、つけ汁をひと口……いや、コイツは並のカレーじゃありませんな。ベースのドロリとした動物系は、ネット情報では「鶏ガラやモミジ、ゲンコツ」使用だそうですが、個人的には特に鶏を濃く感じます。さらに、タマネギやニンジンといった野菜類もタップリ使われているとかで、この構成でカレーに合わないワケがありませんな。そのカレーは「20種類以上のスパイスをブレンド」したものとかで、市販の「和風カレー」とも、インド系カレーとも異なり、メリハリをきかせながら万人に受け入れられる、なんとも親しみやすいお味。
麺は自家製で、やや太めの中太ストレート。なんともギッシリ・ガッシリした食感の麺で、最強レベルの噛み応え。ネット情報ではもともと大和芋を使っていたそうですが、コイツは今でも使ってますなぁ……とにかく、こんなにシッカリした食感の麺ははじめて。つけ汁にくぐらせていただいても、グイグイ咀嚼を要求してきて、噛めば噛むほど小麦の甘みが強く広がり、濃厚なつけ汁に全くヒケを取りません。このコンビネーション、この店にしか到達できない、唯一無二の境地ですな。
具材は、チャーシュー、メンマ、海苔にネギ、そして鷹の爪がアクセントに一本まるごと。バラ肉チャーシューは、表面を濃く味付け、中をトロリと柔らかく仕上げたモノ。個人的に発見だったのはこの材木メンマで、濃厚豚骨魚介系ならよくある具材でも、カレー味だと面白い風情に仕上がって、なんとも倒錯した美味しさ。カレー・メンマか……どこかおつまみで発売しないかしら。多めに入ったネギが加える薬味感も、実にグッド。
スープ割りにも丁寧に対応、おそらく豚骨魚介系の「つけめん」と同じ割り専用の魚介出汁を使っており、さらに細かく刻んだ搾菜(?)が加えられて戻ってきます。味にも食感にもサッパリとした雰囲気がグッと加わり、大満足のエンディング。私にしては珍しく、最後の一滴まで「完汁」してしまいました。

なんといっても、この一杯のキモは「自家製麺」ですな。例えていえば、この太さの博多麺があったとして、それをハリガネで仕上げたような、独特の食感、ツッパリ感。この世界はすべて、コイツを中心に構成されていますなぁ……おそらく「酸辣湯麺」ですら。帰り際、券売機をもう一度眺めると、「にんにくメンマ」(250円)なる不思議なボタン。やっぱ、麺を支えるサブはメンマですか……さらなるアレンジを期待していますぜ。
店舗情報は、こちら。
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