2021/06/12
中華そば 瀧井@三軒茶屋 「中華そば」

三軒茶屋で最も名が通っていると思われるお店「瀧井」、私もこの街に仕事の拠点を移して真っ先に訪れましたが……緊急事態宣言のせいか、19:00過ぎには閉店(常連さんと談笑中)。そこでなんとか頑張って、19:00少し前に入店しますと、ギリギリでしたが入れました。

2012年創業と、この業界では「老舗」と呼べる領域のこのお店、いわゆる「三角地帯」のすぐそばにあり、街では有名なちゃんぽん屋「長崎」のすぐ近く。メニューは「中華そば」(醤油)、「しおそば」、「みそそば」、「タンメン」、「つけ麺」とそれらバリエーション。「中華そば」が700円とはこのご時世、結構勉強しておられますなぁ……おもわず「味玉」(100円)もつけて注文(後会計制)。
昭和ではなく、2000年前後「平成ノスタルジック」な雰囲気漂う丼景色。まずは、スープをひと口……おぉ、コイツはかなり「攻め」たスープですな。ベースの動物系は豚骨清湯、これが臭みお構いなしに豚の風味・旨味をギュッと凝縮させてあり、そのパンチ力たるや結構強力。対してカエシも結構パワフルで、醤油のコク・キレを「むき出し」で豚骨にぶつけている感じで、両者のスリルあふれる「せめぎあい」が、このスープの魅力ですなぁ……いやぁ、ここまでメリハリを効かせたスープには、久々にお目にかかる感じ。
麺は、中細の弱縮れ。多加水麺をカタめにゆで上げ、麺肌ツルツルでススリ心地はシコシコ、思わず大量にズババァ~とすすり上げたくなるような、魅惑の仕上がり。甘みも結構力強く、「ゴジラ対キングコング」てきな「せめぎあい」が繰り広げられるスープに対して、一切動ぜず見事な主張、ある意味「モスラ」的な悠揚迫らぬ存在感がありますな。
具材は、チャーシュー、メンマ、青菜にナルトと、海苔にネギ、そして追加の味玉。肩ロースチャーシューは大判で結構な厚切り、平成中盤に「コンビーフ型」と呼ばれ流行った独特の食感で、美味しいけど歯の間に挟みまくります。メンマも、平成時代に流行りまくった材木タイプ、味玉もシッカリ味がしみて、安定した完成度です。

「平成ノスタルジック」な光景のなかで繰り広げられる、ゴジラ対キングコング対モスラの激烈な戦闘、老舗と思えぬ攻撃的な一杯ですなぁ……しかし、もはや世も「令和」。ギタギタ背脂も豚骨魚介も、あるいは鶏白湯や油そばまで、今後若い世代によって「平成ノスタルジック」として語り継がれていくのでしょうな……では、「令和」は何を生み出すのか。いい年をしてワクワクしながら、三茶の駅に引き返すオジさんなのでした。
店舗情報は、こちら。
【記事ご参考になりましたら、こちら(↓)の方をポチッとな】
FC2 Blog Ranking